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Jujuの担当エンジニア変更。55号車に大津弘樹起用もTGM池田和広代表、次戦以降は「全く未定です」

2024年07月19日 21:00  AUTOSPORT web

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スーパーフォーミュラ第4戦富士スピードウェイ搬入日にシートポジションを確認するJuju(TGM Grand Prix)
 今週末、富士スピードウェイで開催される2024全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦。今回はTGM GrandPrixの55号車ドライバーが変更となり、先日の公式テストでもドライブした大津弘樹が参戦することとなった。また、この第4戦からJujuの担当エンジニアが代わったことが明らかになった。

 55号車に関しては、先日行われた公式テストのメディアデーで池田和広代表が説明していたが、当初ラウル・ハイマンを起用するべく交渉していたが、ハイマン側のスポンサーから良い返事を得られなかった。その段階で集まっているスポンサーの資金で松下信治を起用し、シーズンを戦いながら後半戦に向けて、さらなる交渉を進めるという目論見でシーズンスタートを迎えた。

 松下は開幕戦で8位入賞を果たしたものの、第2戦以降はグリップ不足に悩まされて思うような結果を残せず。第3戦SUGOが終わったところでドライバー交代という流れにいたった。

 公式テストメディアデーの段階では「外国人ドライバーとそのスポンサーと交渉中」とのことだったが、今週に入ってチームから大津弘樹を起用することが発表された。つまり、交渉中だった件もうまくまとまらなかったようだ。

 その点を第4戦富士の搬入日に池田代表に聞くと「ドライバーというよりも、ドライバーが持っているスポンサーと交渉していました。今回は外国のスポンサーということもあって、なかなか日本の市場価値とかが見えなくて『ちょっと厳しいかな』という感じになりました」と回答。

「なかにはドライバーを純粋に応援するというスポンサーもいますけど、なかなか会社になるとうまくいかないところもあるので……今回の相手は厳しかったです」と険しい表情をみせた。

 交渉が仮にうまくいかなかったとしても55号車は第4戦も走らせると、公式テストの際も明言していた池田代表。テストで55号車をドライブした大津と大草りきが候補として挙がったようだが、「全体のパフォーマンスを見て判断しました」と起用理由を説明した。

 ただ、次戦のモビリティリゾートもてぎ以降のドライバーについては現状では決まっていない模様。基本的には新たなスポンサーを含めてドライバー起用をどうしていくかという話になっていく模様だ。

 そこに関しては、「全く未定です」と池田代表。

「先ほど話していた外国スポンサーを含めて、交渉していた話が2つくらいあったのですが、それが両方ともなくなってしまったので『どうしようかな……』という感じ。現状で進行している話はないです。もちろん、日本のスポンサーに関しては商談が残っているところもあるので、そこを引き続き頑張っていく形になります」

 その表情をみると、ハードルが多そうな雰囲気だ。

 また、スーパーフォーミュラ公式サイトのチーム紹介ページを見ると、53号車をドライブするJujuのチーフエンジニアが、第3戦まで55号車を担当していた星学文エンジニアに変わっていた。

 この件について池田代表に確認すると、「53号車と55号車でエンジニアを交換して、平野(亮エンジニア)が55号車を担当します」とのこと。

 どうやら先日の富士合同テストが終わってから決まったようで、池田代表は「彼女のさらなる成長のため、さらにセッティングを含め53号車のパフォーマンスを上げるためにエンジニアをスイッチしてみました」とコメントした。