「プチョン国際ファンタスティック映画祭」の様子。左から森田想、白石晃士監督、押切蓮介。 押切蓮介原作による実写映画「サユリ」の舞台挨拶が、7月11日、13日に韓国・富川(プチョン)で開催された「プチョン国際ファンタスティック映画祭」内で行われた。舞台挨拶には押切、白石晃士監督、プロデューサーの田坂公章、神木径子役の森田想が登壇した。
【大きな画像をもっと見る】 ホラーやアクションなど、過激な作品を上映する「アドレナリン・ライド部門」でワールドプレミア上映された「サユリ」。7月11日上映後の舞台挨拶には押切が登場し、「今日は『サユリ』を観に来てくださりありがとうございます」と鑑賞直後の観客に感謝を述べた。ワールドプレミア上映後のメディアによるレビューでは、Asian Movie Pulseが「呪われた家というJホラージャンルを非常に面白くひっくり返している」「信じられないほど楽しいJホラー」と評価。HORROR FUELも「色調の変化を巧みに操り、完全に満足できるお化け屋敷の恐怖劇を届けている」と映画を称えた。
7月13日の上映後舞台挨拶は押切に加え、白石監督と森田が登壇。熱の冷めやらぬファンに白石監督が「皆さんの反応を楽しみにしてました。ぜひたくさんの意見をいただけたらと思っております」と挨拶する。韓国語が堪能な森田は流暢な韓国語で挨拶し、観客を喜ばせた。
Q&Aのコーナーでは、ファンから映画の出来について尋ねられた押切が「素晴らしくて満足です。(則雄の)おばあちゃんが登場したときに涙が溢れそうになりました。これこそ僕が見たかった瞬間だなと」と笑顔を見せる。続く森田は径子役について「白石監督とご一緒させていただくのは本作で3、4回目なので、そんな監督からのオファーということで、もちろんやらせていただきたいという思いでした。前半のホラー要素を強められるようにがんばりたいなと思い演じていました」と熱く語った。
最後の挨拶では、白石監督が「この作品は韓国の皆さんにも気に入っていただけるのではないかと思いながら作った作品でもあって、皆さんのストレートな感想が聞けるとうれしいので、ぜひたくさん広めていただけたらうれしいです」と観客へアピール。今回が初海外だと話す押切は「自分の原作の映画を機会に韓国に来られていい思い出になりました」と喜びを伝える。最後に森田が韓国語で「この映画祭に白石監督と押切先生と来れてすごく幸せでした」と述べる中、韓国語のわからない押切が通訳を依頼。会場が笑いに包まれる中、舞台挨拶は終了した。
舞台挨拶後のサイン会では、映画を鑑賞した観客を含む人々が長蛇の列を作る。押切らに日本語で感想を伝えるファンや、スマートフォンの翻訳機能を使って感想を見せるファン、韓国で出版されている「ミスミソウ」「ハイスコアガール」などを持参するファンも見られた。サイン会が終了しても興奮冷めやらぬ人々のために、急遽フォトセッションを開催し、さらに盛り上がりを見せる中イベントは幕を閉じた。
「サユリ」はとある家族が夢のマイホームへと引っ越した途端、次々と不可解な現象に襲われるホラー。映画は8月23日に全国公開される。
■ 映画「サユリ」
2024年8月23日(金)全国公開
□ スタッフ
監督:白石晃士
原作:押切蓮介「サユリ 完全版」(幻冬舎コミックス刊)
配給:ショウゲート
□ キャスト
南出凌嘉、梶原善、占部房子、森田想、猪股怜生、きたろう、根岸季衣、近藤華
(c)2024「サユリ」製作委員会/押切蓮介/幻冬舎コミックス