プジョーは7月18日、現在プジョー・トタルエナジーズでリザーブドライバーを務めるマルテ・ヤコブセンが、2025年にレースドライバーへ昇格し、WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに参戦すると発表した。
この20歳のデンマーク人は昨年、ジュニアドライバーとしてプジョーに加入し、その後2024年シーズンのリザーブドライバーに任命されたが、まだプジョー9X8でレースには出場していない。
プジョーでの活動に加え、ヤコブセンはクール・レーシングからヨーロピアン・ル・マン・シリーズLMP2クラスに出場し、宮田莉朋、ロレンツォ・フルクサとともにバルセロナでの2024シーズン開幕戦で優勝した。また、同じ体制で2024年のル・マン24時間にも出場し、トラブルが発生するまでクラス上位争いを繰り広げた。
「来シーズンの世界耐久選手権で、プジョー・トータルエナジーズの公式ドライバーとしてチームに加入できることを嬉しく思う」とヤコブセンは語った。
「この2年間、最初はジュニアドライバーとして、そして今年はリザーブドライバーとしてこのチームの一員でいられたことをとても誇りに思う。この素晴らしい機会を与えてくれたチームの皆に感謝している」
ヤコブセンの昇格の発表は、2022年後半からプジョーでWECに参戦してきたニコ・ミューラーが、2024年シーズン終了後にチームを離れることがアナウンスされてから、間もなく行われたものだ。
「2025年シーズンにマルテにWECチームのシートを提供できることを大変嬉しく思う」とステランティス・モータースポーツの上級副社長、ジャン・マルク・フィノーは述べている。
「ステランティス・モータースポーツの才能ある若手ドライバーを昇格させる戦略の一環として、マルテは着実な進歩と成熟度の高さを見せている」
「彼の昇格は彼のキャリアにおける次の論理的ステップであり、プジョー9X8で彼がチームの資産となるものと確信している」