【夏の怪談特集】丑三つ時は霊的なエネルギーが最も活発な時間帯だと言われている。60代前半の男性(無職)は、そんな丑三つ時に近い「午前3時過ぎ」に幽霊に出会ったと回想する。若かった男性が、家業の新聞販売店で配達をしていたときのこと……
「いつも通る道で、白いタートルネックで下も白いズボンの男性が道路沿いに佇んでいた」
しかも、ガードレールの前に立っているはずが、下半身が透けていたというのだ。真っ白な服装をしているのもなにやら不気味だ。(文:真鍋リイサ)
観音様の下に何人も殺されて埋められている……!?
「その先は温泉街なので板前が送迎を待っているのかとも思ったけど、あり得ない場所だった」
白い服を着た男性が佇んでいた場所はカーブになっていた。事故が多く、観音様の像が置かれていたそう。ジープのフルオープンに乗っていた男性は、「止まって確認しようか迷った」というが、結局止まらずに通り過ぎた。
「配送をすぐに済ませて戻って確認したらいなかった。クルマは1台も通っていなかったのに」
白い服の男性はどこへ消えてしまったのだろうか。帰宅後に年配の従業員にその話をすると……
「『アノ場所は大昔、川の渡しがいて追い剥ぎのようなことをしていて何人も殺されて埋められてっかんな~。事故も多いし、だから観音様が立っている』とのことでした。その昔、テレビ局がそこの幽霊の報道をしていたことを思い出した」
と男性は言うものの、午前3時に運転中の車内から見たとあって、見間違いの可能性は否定できないだろう。しかし不気味な話を聞いて、あれは地縛霊だったと思い込んだとしても不思議ではない。「それ以来、見てませんが」と男性は結んだが、はたして……
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