年齢を重ねるごとに物の見方や考え方は変わっていく。それは趣味に対しても例外ではないようだ。愛知県の60代前半の男性(建築・土木技術職/年収850万円)は、車の改造が趣味だったが、「歳を取ってから興味が薄れた」と明かす。
「費用を掛けてパーツを購入してまでやろうとは思わなくなった。勿体ないと思うようになった。費用対効果があまり感じられなくなった」
趣味はお金だけでなく時間もかかるが、それらを“無駄”と思うようになったら、もはや成り立たないだろう。さらに男性は、チューニングへの「ワクワク感」も失い、取り付けにも疲労を感じるようになったという。新しく熱中できる趣味が見つかることを願う。(文:長田コウ)
「自分はこのまま一生を終えるのか」という不安から「趣味にも自分の成長」を求めるように
神奈川県の41歳の男性(エンジニア/年収600万円)の趣味は「映画鑑賞」だ。「サブスクなどで話題作からB級映画まで色々と見るのが好き」だそう。趣味自体は今も同じだが、ある悩みを抱えだしたという。
「35才を過ぎたあたりから、趣味とは、何かを能動的にアウトプットしないと趣味とは言えない気がして、ただ漠然と映画鑑賞することがだんだんと楽しめなくなってきました」
自身の変化について、こう解釈しているようだ。
「おそらく、中年になり、人生の後半になる中で、『自分はこのまま一生を終えるのか』という漠然とした不安があり、無意識のうちに趣味にも自分の成長を求めているのではないかと思います」
若いと意識しないが、誰もがいつか必ず人生の幕を閉じる。ただ悲観するだけの人もいれば、男性のように終わりを意識することで有意義な時間を持てるようになる人もいる。どっちがいいか、自分次第だ。
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