名越哲平/高橋巧/ヨハンザルコ(Team HRC with Japan Post)/鈴鹿8耐 木曜日会見 翌日から本格的な走行がスタートする『2024 FIM世界耐久選手権 "コカ·コーラ" 鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会』に向け、7月18日にTeam HRC with Japan Postがメディア向けに会見を実施。ライダーの高橋巧、ヨハン・ザルコ、名越哲平が出席し、鈴鹿8耐3連覇への意気込みを語った。
最後のテスト走行日を終えた翌日となる18日は、参戦車両の車検が実施された。その中で、2022、23と連覇を達成し今年3連覇がかかるHRCがメディア会見を実施。MotoGPライダーのザルコを迎え、より注目が集まるHRCの会見には多くのメディアが集まり、3人のライダーの言葉に耳を傾けた。
■高橋巧「自分ができることは最大限やっていきたい」
昨年2連覇を達成し、3連覇に向けてチームを牽引する高橋。
「順調に進められているかなと思ってます。ザルコ選手は、前回のテストに来て、鈴鹿をほとんど走ったことない中でもしっかり着実にタイムを縮めていってくれてますし、自分の好みのセッティングではないかもしれないですけど、8耐というのを理解してくれているので、みんなでシェアをしなきゃいけない状況も理解し、しっかり歩み寄ってくれて、さらにタイムを縮めて走ってくれている」
「名越選手にもひたすらロングランをしてもらい、順調にタイムを縮めていて、決勝レースではさらにタイムを縮めてくれそうです。僕自身も自分ができることは最大限やっていきたいと思っています」とコメント。
■名越哲平「優勝というのにいちばん近いチーム」
今年はHRCのワークスライダーとして鈴鹿8耐に挑む名越。自身初となる鈴鹿8耐優勝に期待を膨らませる。
「鈴鹿8耐は僕自身何度も出ているんですけど、優勝という経験がない中で、昨年、一昨年と2連覇成し遂げてるHRCから参戦できるということで、まずは優勝というのにいちばん近いチームだと思っています。ふたりの強力なライダーと組めることが非常に楽しみですし、しっかりと自分の仕事をできれば優勝できると思っているので、チームの力になれればと思っています」と名越。
■ヨハン・ザルコ「ここで優勝するチャンスがある」
今回の鈴鹿8耐では、現役MotoGPライダーで唯一参戦となるザルコ。鈴鹿サーキットでのレースは今回が初めてだ。
「(チームに)呼んでくれて、本当に感謝している。鈴鹿サーキットは、数週間前に初めてテストをしたが、本当に素晴らしかった。まずレイアウトがすごいし、非常に速いコーナーがたくさんあって、その中で本当に良い経験ができたと思っている」
「昨日の走行ではもっとリラックスして、エンジョイすることができた。速く走ることはできなかったが、バイクのコントロールやペースは、とても安定して自信を持って走ることができた」
「日曜日のレースがいちばん重要な日だ。ここで優勝するチャンスがあるので、その中でベストを尽くして、そのチャンスを逃がさないようにと考えているよ」とザルコはコメント。
暑さについて質問が飛ぶと「暑いけど、暑さは今のところ大丈夫だよ。MotoGPではインドネシアやマレーシア、タイ、インドなど熱帯の中を走ることが毎年あるので、年間を通して身体や精神的な準備はしっかりしている。まだまだ暑くなると聞いているけど、心配はしていないよ」とコメントした。
昨年、鈴鹿8耐2連覇を達成し通算勝利記録トップタイの5勝を記録している高橋。HRCの3連覇、単独最多勝となる自身の6勝目へに対しては、「正直、6勝という数字はあまり考えていないです。毎年言っていると思いますが、1大会1大会、優勝を目指して走るだけなので、記録は付いてくるものだと思っています。ならないとは思いますが、意識して固くなるのは嫌なので、とにかく優勝だけを目指して、ひたすら全力で走ることを考えています」と語っている。
優勝候補筆頭なるTeam HRC with Japan Post。まずは予選が行われる明日19日の走行に注目だ。