Text by CINRA編集部
想田和弘監督の映画『五香宮の猫』が10月19日からシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開。メインビジュアルが到着した。
2021年に27年間暮らしたニューヨークを離れ、『牡蠣工場』や『港町』を撮った瀬戸内の港町・牛窓に移住した想田監督と、その妻でプロデューサーの柏木規与子。参拝者だけでなく、さまざまな人々が訪れる五香宮は近年は多くの野良猫たちが住み着いたことから「猫神社」とも呼ばれているという。
「観察映画」第10弾となる『五香宮の猫』では、人と人、人と猫、人と自然など小さな港町での営みの中で見えてくる他者と生きることの難しさと愛おしさが描かれる。作中では「映画監督になった理由」を問われ、「これ映画になるの?」と突っ込まれるやりとりなども映し出される。
10月18日には想田監督のフォトエッセイ『猫様』が刊行予定。
【想田和弘監督のコメント】
牛窓の猫や人々の日常を観察し描写した、静かな映画である。
ドキュメンタリーに大事件や大惨事やメッセージ性は必要なく、自分に見えた世界をありのままに描写できればそれでよし。
そう信じて観察映画を作り続けてきたが、本作でついにその理念を徹底できたように感じている。ぜひご覧ください。
【柏木規与子のコメント】
この映画は、長年住み慣れたニューヨークから越してきて、「新参者」として必死に地元に馴染んでいこうとする想田と私の赤裸々な奮闘記でもあります。
自分の間抜けな姿は見るに堪えられませんが、牛窓の美しい四季折々、生きとし生けるものの荘厳さをできる限り自分達の経験に近いように映し出すことができたのではと思います。Please enjoy!
© 2024 Laboratory X, Inc
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