オコンのF1初優勝から3年。アルピーヌ、大波乱のハンガリーGPを制した『A521』を贈る

　アルピーヌF1は、エステバン・オコンが2021年のF1ハンガリーGPで優勝した際のマシン『A521』を本人に贈呈した。

　ルノーからアルピーヌにリブランドされた2021年、オコンは大波乱のハンガリーGPを制した。小雨の降るなかスタートしたレースは、スタート直後に多重クラッシュが発生したため赤旗中断に。再開後はセーフティカーラン後にスタンディングスタートが切られたが、スタート直前にルイス・ハミルトン（メルセデス）以外のマシンがピットレーンに向かい、ハミルトンのみがグリッドからスタンディングスタートをするという珍しい光景も見られた。

　そのハミルトンがピットインしたことで首位に立ったオコンは、2番手のセバスチャン・ベッテル（アストンマーティン）から猛プッシュを受けるが、最後までその座を譲らずF1での初優勝を掴んだ。後方では当時のチームメイトであったフェルナンド・アロンソが後続のハミルトンを巧みにブロックしたことで、オコンの優勝をアシストした。

　初優勝から3年が経ち、今年のハンガリーGPを前に、ようやくA521がオコンの元へ届けられた。アルピーヌの公式SNSによると、マシンはアルピーヌのクルーとオコン自身の手によってガレージに納められ、両親とガールフレンドとともに記念撮影を行ったということだ。

　今年のハンガリーGPは、7月19～21日に開催される。オコンはスペシャルヘルメットでグランプリに臨む予定だ。