物価の上昇に伴い収入も増えればいいが、そうはいかず生活が苦しいと感じる人たちが多い。
レストランのホールスタッフとして働く千葉県の40代前半の女性(年収300万円)は、物価高で買わなくなった物があるといい、「洋服を百貨店で買わない」「ブランド品を買わない」と例を挙げた。さらに、
「200円以上のお菓子を買わなくなった」
と続けた女性。小さな子どもがお小遣いで買えないという話ではなく、大の大人でこれは悲しい。(文:天音琴葉)
「キャラクターグッズ等の収集をやめた。実用品以外買わない」
この女性には買い物の際のルールもあるようだ。
「ネットでポイント率が低い時は買い物しない」
「スーパーの買い出しは1週間に2回以上行かない」
貯まったポイントはお金として使えるため、還元率を意識する人は多いだろう。スーパーに行くと余計な物まで買ってしまうという人は、買い出し回数を減らすことが一番の節約になる。いずれも実践している人が多いのでは。娯楽に関しても当然お金をかけていない。
「テーマパークへ行かない(行けない)。キャラクターグッズ等の収集をやめた。実用品以外買わない」
そもそも出かけること自体を減らしているとか。ただ、外出や趣味は生活に潤いが出るものだから、お金がかけずに楽しめることを見つけられたらいいのだが。
「洋服も必要最低限にしてクタクタになるまで着たら…」
倉庫業務に従事している千葉県の50代前半の女性(年収250万円)は、物価高で諦めた物の例を「100均、服、お菓子、ペットボトルのお茶、水」と挙げる。
確かに、安いからといってたびたび100円ショップに行くと、かえって無駄遣いをしてしまうもの。
「買った物の半分以上はなくても良いもので、ゴミになることに気が付きました」
水については、以前はウォーターサーバーを置いていたがやめて、災害時の備蓄にもなるペットボトルの水を箱買いするように。しかし物価高で購入量を減らすようになったそう。水は場所も取るから、まとめ買いするにしても1か月分あれば十分だろう。
「洋服も必要最低限にしてクタクタになるまで着たら、雑巾などにして捨てます。靴下も穴が空いたら縫って無駄に買わなくなりました」
さきほどの女性は百貨店で服を買わないというが、この女性はそもそも服を買わないようにしているようだ。紹介した二人に限らず、物価高騰のなか、服代を減らす人が多いように感じる。
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