俳優の戸次重幸(50歳)が、7月16日に放送されたバラエティ番組「おにぎりあたためますか」(北海道テレビ)に出演。最近話題の“インティマシー・コーディネーター”のいる現場を経験し、今後「絶対いるべきだと思った」と語った。
番組は現在、「全国制覇3周目・福井の旅」として、戸次、大泉洋、森唯菜アナの3人が福井県を訪問。その道中、戸次が先日、ラブシーンがある作品の現場に“インティマシー・コーディネーター”がいたという話を切り出す。
数々のドラマ・映画に出演している大泉も、まだ“インティマシー・コーディネーター”には会ったことがないそうで、「あれで私も初めて見ましたよ。テレビドラマで。『不適切にもほどがある!』」と、今年1月~3月に放送され話題を呼んだ宮藤官九郎脚本の連続ドラマで初めて知ったと告白。
戸次によると、「“インティマシー・コーディネーター”って日本でね、おそらく2人ぐらい」だそうで、その役割について森アナは「ラブシーンをする男女の間に入る仲介役みたいな感じ?」とコメント。
戸次は「言うなればそういうことですね。こと細かく、キスシーンにしても、どこに触れて、どのタイミングで、カメラはどの位置でキスをするかっていうのを、事前に綿密に打ち合わせ。そして『それでいいですか?』って合意を取るコーディネーターなんですね」と説明し、「昔だったら、そこはもう監督が、『はい、じゃあこうしてこうして』って言った後はもう役者が、役者に丸投げみたいな部分がまあ当たり前だったんです。ところがこういうご時世ですから 事前に全部カメラアングルから割から全部“インティマシー・コーディネーター”が理解して、それを担当する俳優に確認しなきゃダメな風潮になってきてるんですよ。そのとき役者が何を思うかったら、まあちょっと今までのノリで…というか、やり方でできないのは、ちょっとひと手間だなっていう感覚にやっぱりなるじゃないですか。逆に、そうじゃなく思う人もいるんですよ。『あぁ、楽だ!』」と語る。
大泉は後者のタイプで、「私は絶対あった方がいい。絶対いいわ。『いつものようにやってください』が一番困るじゃない。そんな恥ずかしいことないですよ。こと細かに決めて欲しい」とのこと。
戸次は「ってことを望んだわけですよ。事前の打ち合わせをして。そしたらね、あの“インティマシー・コーディネーター”のお仕事の本質っていうのはね、NGを決めることじゃなくて、どうやったらそのシーンが美しく見えるかっていうことにこだわる、つまり“第二の監督”なんですよ」ということに気付いたという。
これに大泉は「要はアクションなんかだったらね、アクションシーンを監督する…監督いますからね。いわゆるアクションシーンをコーディネートする方」とアクションシーンと同じような考え方だと理解。
戸次は「そう、アクション・コーディネーター。“インティマシー・コーディネーター”っていうのは、誰にとって一番いいことか? と。やっぱり女性の俳優さんに対して、『これだとあなたが美しく見えない。だからもっと足はここ出せるんだったら、ここまで出したほうがいいと思うんですけど、それでも大丈夫ですか? じゃあその旨で、私は監督に伝えます』。つまり、そのシーンが本当にその監督の意図って作品の中で美しく見えるためにいるんだってのは現場でわかりまして。すごいんですよ。俺は『そこそんなに首筋出てなくてもできると思いますけど…』、(インティマシー・コーディネーターは)『鎖骨のここの下まで出たほうがいいと思います。それでもいいですか?』って。ガッシガッシその人が決めてくの。『確かに、確かに良くなったわ!』。NGを伝えるんじゃなくて、美しく見せるために。作品を前に進めるというかな、これは…すごいかもしれないと思って。今後やっぱり、絶対いるべきだと思いました」と語る。
そして「やっぱり事前の打ち合わせじゃなくて、実際カメラ覗いてみて、『あぁ、ここはじゃあ打ち合わせじゃなかったけど、このアングル一発入れたいとか、こっち右じゃなくて左じゃなくて上とか、そういう現場の細かな変更とかあるじゃないですか。そういうところにもフレキシブルに対応して、確認をとって、自分もアイディアを出して。あと監督さんに意見するんじゃなくて、女優さんに、女性の俳優さんに意見してる姿を見たときには、『凄い!』」と思ったと語った。
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