今回は、老後、いざという時に「助け合える仲間」はどう作るかについてです。
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Q:両親がすでに亡くなった60代女性(独身)。いざという時に「助け合える仲間」はどう作ったらよいですか?
「両親がすでに亡くなった60代女性(独身)。一人っ子で、親戚との付き合いもありません。これから高齢になり、病気になったり介護が必要になったりした時が不安です。貯金もさほど多くありませんので、人付き合いをするにあたり特別なことはできません。いざという時の助け合える仲間はどう作ったらよいですか?」(Yさん)A:人との交流の場に行くこと、その際の心構えは「ギブ・与える」
お一人で高齢期を迎えることへの不安はとても理解できます。まずは、人との交流の場に積極的に赴くこと、その際、「ギブ・与える」を心がけるようにしましょう。どの方法も多額のお金はかかりません。以下にそれぞれのポイントを解説します。人との交流の場に積極的に行こう
高齢期に備えて助け合える仲間を作るためには、まず人との交流の場に積極的に足を運ぶことが大切です。お住まいの地域には、多くの交流の場が存在するはずです。例えば、地域の公民館やコミュニティーセンターでは、さまざまなサークルや活動が開催されています。趣味を活かせる場や、新しい趣味を見つける場として利用することができます。
また、ボランティア活動に参加すれば、社会貢献をしながら多くの人と出会うことができます。さらに、シニア向けのイベントや健康教室、スポーツクラブなどもおすすめです。
リアルではなくバーチャルなつながりを求めるなら、インターネットを活用したオンラインコミュニティーやSNSなどで、新しい交流の場を探しましょう。
人と交流する時の心構えは「ギブ・与える」
人との交流を深めるための重要な心構えとして、「ギブ・与える」精神を持つことが挙げられます。つまり、自分から積極的に何かを提供し、相手に対して親切や助けを惜しまない姿勢です。この精神を持つことで、相手との信頼関係が築かれ、自然と助け合える仲間が増えていきます。積極的に「ギブ・与える」とはどんな行動をいうのでしょうか。具体例としては、以下のものがあります。
・コミュニティーのイベントや活動をサポートする。
・自分の専門知識や経験を他のメンバーと共有する。
・困っているメンバーに対して助言や支援を提供する。
・会議やイベントに積極的に参加し、自分の意見やアイデアを共有する。
このような行動をすれば、人から信頼されたり、感謝されたりするでしょう。自分自身にとっては、成長の機会となります。また、コミュニティー活動の活性化につながり、新しいメンバーを引きつけるきっかけに貢献することにもなるでしょう。
いざという時に、助け合える仲間は、簡単にはできません。しかし、お金をかけなくても長い時間をかけて「ギブ・与える」精神を実践していれば、いつの間にか自分自身も助けてもらえる関係を築くことができます。
文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。
(文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー))