Text by CINRA編集部
長井短の小説集『ほどける骨折り球子』が本日7月16日に刊行された。
俳優、モデル、作家として活動する長井短。著書に『私は元気がありません』『内緒にしといて』があるほか、俳優としては7月26日公開の映画『もしも徳川家康が総理大臣になったら』に聖徳太子役で出演している。
『ほどける骨折り球子』には「ほどける骨折り球子」「存在よ!」を収録。岸井ゆきの、児玉雨子から推薦コメントが到着した。
【あらすじ】
「ほどける骨折り球子」
妻の球子は俺を庇って骨折ばかりする。俺も球子を守りたくて夫婦で“守りバトル”に没頭する。ある日、勤め先に俺が会社の金を横領していると電話が入り――。
「存在よ!」
無名モデルのキヌは、映画の撮影で粗雑な扱いを受ける中で、女の幽霊が見えるようになり……。「見えない存在」にされてきたふたりが革命を起こす!
【岸井ゆきののコメント】
どうしようもなく強くなりたいと願う。この弱さが、言葉にならないくやしさが、骨折り球子の存在だった!
【児玉雨子のコメント】
わかりやすくない有害な男性らしさとの対峙に、本作はひとつの未来を示唆している