会社の都合で簡単に雇用契約を変えられたら堪ったものではない。神奈川県に住む60代後半の男性(エンジニア/年収400万円)は、現在勤めている会社の雇用契約を一方的に変更され、現在かなり苦しい立場にあるという。
男性はもともと造船所で機関部設計係長をしていたが、「船舶設計の経験者求む」という求人を出していた企業に65歳で転職した。職場までは往復5時間弱かかるが、やりがいがあると思ったようだ。(文:國伊レン)
社長の一声で契約終了に、次の日から会議に呼ばれなくなる
それから2年が経過し、今年の春先には次回の雇用契約は7月から1年と説明されていた。しかしその後、
「社長の鶴の一声で『7月から10月までの4か月で契約終了』と言われた」
つまり一方的にクビを言い渡されたようなものだ。次の日から男性は会議に呼ばれなくなった。
しかも「席替えしたら、私だけ別の島に一人だけ。メールも情報を共有するも、誰からも返信無し」という状況に陥った。完全に干されているようだ。
「現在もその状況下で、出社はしていますが、業務は与えられないので就活しています。いくつか面接までこぎつけたので早く退職したいのですが、自己退職だと条件が悪くなりますから、この4か月を有効に就活時間に当てたいと考えています」
しかし「誰からもメール返信・メールの配信も、情報共有もない環境だと、我慢も限界でキレそうです」と苦しみを打ち明けた。現在はメンタルクリニックに通院しながら会社に勤め、並行して転職活動を行っているそうだ。主治医からは「早く退職すれば、ここにも来る必要はなくなりますよ」と言われているという。それでも
「家庭を守るため、今日も往復5時間かけて、1人誰からも相手にされず出社しています」
家族がいるためすぐに辞めることが出来ないという男性。次こそは良い企業に転職が決まることを祈るばかりだ。
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