【夏の怪談特集】最近は、幽霊は人間の脳が見せる錯覚と言われるようになってきているが、幽霊の存在を信じる人は多い。そうした人たちは、亡くなった人にまつわる不思議な体験をしていることもあるようだ。幽霊は「いる」と答えた50代前半の女性(パート・アルバイト)は、理由をこう語る。
「父が亡くなってしばらくして、私が部屋で寝ていると、父親が生前につけていた整髪料の香りが部屋から漂ってきて」
するはずのない香りに驚いて、飛び起きたという女性。しかし……。(文:永本はな)
「孫の初仕事が心配で見守ってくれたのだと思ってます」
「気配はするけど父の姿は見えなかった」
と不思議な体験を振り返った。父親への思いがそうした体験をさせたのだろうか。
同じく幽霊は「いる」と回答した60代前半の女性(公務員)には、そう思わせる印象的な出来事があった。
「主人の父は主人が5年生の時に事故で亡くなりました」
夫は、小学生のときに父親を亡くしている。もちろん「私の娘達は祖父の顔を知らない」という。ところが、あるとき娘たちが口をそろえてこんなことを言い出したそうだ。
「初仕事の時に男の人がずっと後を付いてくるんよ」
「少しも怖くないんよ」
ふつう男性につけられたら不審者を疑うところだが、何か守られている感覚でもあったのだろうか。祖母が娘たちに亡くなった祖父の写真を見せると
「あっこの顔や」
と言ったという。女性は「孫の初仕事が心配で見守ってくれたのだと思ってます」と結んだ。もちろん、祖父に似た人とたまたま行き先が同じで、つけられているように感じた、という可能性も考えられるが、果たして……。
※キャリコネニュースではアンケート「幽霊はいると思いますか?」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/FTF1I3T7