【夏の怪談特集】迷信や言い伝えは、その地域の宗教や歴史、文化などによって変わってくるが、仮に幽霊が存在するとしたら、国ごとに違いはあるのだろうか。50代前半の女性(専業主婦)は「イギリスの古都バース」のホテルで幽霊と遭遇したと明かし、体験を語った。
女性は2001年の夏、友人の結婚式に出席するため夫婦でイギリスに行ったという。結婚式ではお酒が振る舞われていたようで「泥酔した旦那くんを抱え夜中1時過ぎにホテルに帰宅」したそうだ。部屋に着いて一件落着かと思われたが……。(文:國伊レン)
夜中1時過ぎに突然電気が消え…
無事に戻ってきて夜中に部屋で風呂に浸かっていると、突然電気が消えてドアが開かなくなった。泥酔している夫を呼んでも起きるはずもなく、パニックになる寸前でなんとかドアが開いた。しかし、
「汗だくになりながらスキンケアをしていると、前方に燕尾服姿の初老の紳士が目の前に立っていてこちらを見ている。よく見ると下半身がない」
驚愕して声が出ない女性の横で突然夫が起き上がり「この人誰!」と叫ぶと、その紳士は「スーッと消えてしまった」という。
「旦那くんはバタンと倒れてこむようにまた眠ってしまう。次の日の朝食時、昨日の夜中何か見た?と聞いたら、『燕尾服着た男がいたよね?!』って。やっぱりあれは幽霊だったんだ、と確信した」
夫婦で目撃したとなれば、見間違えとは思えなくなるだろう。なんでもそのホテルは「築200年以上で屋敷を改造してホテルにした」という建物で、女性はこう推測した。
「私が思うに、イギリス貴族のこの館で舞踏会か何かが開かれそこに出席していたゲストかホストだったのかなぁ~っと。リアル、ホーンテッドマンションである」
しかし「不思議と怖くなかった」と打ち明ける女性。「外国人の幽霊は現実味がなく映画の世界の様で怖くなかった」そうで、「あのまま居てくれたら話しかけていたかも」と余裕を見せた。
「あれが日本の幽霊だったら恐怖でトラウマになってたと思う」
ちなみに幽霊に脚がないのは日本だけらしい。女性が目撃した英国紳士の幽霊も下半身がなかったといい、そのあたり色々と気になるが、海外旅行の思い出がトラウマで終わらなかったのは幸いだ。
※キャリコネニュースではアンケート「幽霊はいると思いますか?」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/FTF1I3T7