isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週の星座占いを全文読みたい方はこちらをタップ 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
破壊と創造
今週のおひつじ座は、権力機構にとって恐ろしい潜在能力となる自動性を身の周りに見出していくような星回り。
リドリー・スコット監督が手がけた、アップル社による初代マッキントッシュ発表時の伝説のテレビCMは、ちょうど1984年に発表されたこともあって、ジョージ・オーウェルのディストピアSF小説『1984』の世界観を下敷きにしています。
アップル社の齧られた林檎のロゴに象徴されるように、このCMも『1984』だけでなく、創世記のエデンの園の神話が重ねられ、女性―自然―自律的テクノロジーは白人男性の権威のヘゲモニーを脅かすものとしてイメージされていた訳ですが、現代においてそうした家父長制的権威を脅かす主体を担っているのは誰なのでしょうか。
あなたもまた、ここではないどこか遠くではなく、日々の暮らしのうちに革命的な潜勢力となる源泉を感じとっていくことができるかも知れません。
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赤子的抜け感を
今週のおうし座は、なんとなく続いてきた「だるい日常」に抜け感をもたらしていくような星回り。
『ちらばりてまだ遊船に乗らぬなり』(高浜虚子)という句のごとし。ある種のインスピレーション(決定的な気づき)というのは、分かりやすい場面と場面のあいだの何気ない「間」においてこそ降ってわいてくるものだったりします。
それはこれまで「当り前」だと思っていた世界に生じたズレや亀裂を察知した虫の知らせであるかも知れないし、あるいは、変わり映えしない日常の連続の<外>へと突き抜けていくための突破口となる可能性だってあるでしょう。
あなたもまた、いつも以上に何気ない「間」や何事にも占められていない「余白」を意識して過ごしてみるといいでしょう。
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理屈ではないところで
今週のふたご座は、秩序だった「いい子」の頭をいったん混沌の闇の中へと突き落としていこうとするような星回り。
ヤマギシ会は養鶏家の山岸巳代蔵が1953年に発足させ、私有財産の否定と集団での共有をモットーに、山奥の村落で農業・牧畜を基盤にユートピア的な共同生活を送るとする活動体。
「特別講習研鑽会」という1週間の合宿形式の講座があり、「人を殺せますか」という問いが出ることがあるのだそうです。受講者の方は、当然「殺せない」と答えるわけですが、会の係の方が「それでも人を殺せますか」と問い続けてくる。そうして、受講者が「殺せます」と答えるまで延々と問答を続けるのです。
あなたもまた、ある種の常識や固定観念がひっくり返ったり、ひっくり返したりといった機縁に恵まれていきやすいでしょう。
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宗教画のように
今週のかに座は、自分がとうに過ぎ去ったと思えるものを改めて確認していくような星回り。
『かなぶんに好かれて女盛り過ぐ』(岸本マチ子)という句のごとし。十分に喪失感をたたえた「過ぐ」だからこそ、「越す」の生々しさを乗り越えることができているのであって、その意味で「ユーモア」とは、人生に対する諦めを受け入れることのできた者だけが醸しだすことのできる色気と表裏一体の関係にあるのだとも言えます。
ひるがえって、あなたにはそこから距離を取るのがなかなか難しい欲望や自意識、願いのようなものを「とうに過ぎた」と感じた経験はあるでしょうか?
あなたもまた、距離をとってはじめて見えてくる景色があるのだということを実感していくことになるでしょう。
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(一回お休み)
今週のしし座は、誰に求めらたところでないものとしての人生や働き方の再設計を行っていこうとするような星回り。
自己実現休暇制度は、2000年代に複数の企業で実際に導入されたことで始まった制度で、例えばJCBのHPを見ると、「将来的な会社貢献に寄与する自己実現を支援する」ことが目的なのだと書かれています。
「自己実現」という言葉は、本来ならば他者からの賞賛や評価などとは無関係な、多分にストイックなものであるはず。ところが、上記の会社制度などに典型的に見られるように、昨今では承認欲求とほとんどセットの関係になってしまっています。
あなたもまた、純粋に自分がしたくてたまらないと感じられるような「創造的な成長」に時間を割いてみるべし。
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それでも人生は続いていく
今週のおとめ座は、手花火の消え姿をさびしさと愛おしさと共に胸に刻んでいくような星回り。
『手花火の柳が好きでそれつきり』(恩田侑布子)という句のごとし。作者は少なくとも、かつての淡い恋に執着してはいなさそうですし、そのことを思い出しても心がうずいている訳ではなさそうです。むしろ乾いてさえいるかも知れない。
しかしそれでも、時おりどうしても目に浮かんでくる光景があり、その度に「その後の人生」を自分は生きているのだという思いで、ふしぎと心が新たになっていくのでしょう。
あなたもまた、そんな風に心が新たになっていく瞬間を迎えていくことになるはず。
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生きている地層を掘り下げる
今週のてんびん座は、ゆるぎないはずのこの世を、想像力によって徹底的に宙に浮かせていこうとするような星回り。
日本には昔から大鯰が地下で活動することによって地震が発生するという民間信仰がありますが、実際に1855年の安政の大地震の後には、ナマズを題材に描かれた浮世絵が大量に出版されて飛ぶように売れたという記録が残っています。
江戸の庶民たちは地震をただ非日常的な大災害として見ているだけではなく、人間と自然を対等にとらえ、「ナマズの行為」という概念を仲立ちさせることで、自分たちの身に起こった出来事の複合的な意味合いを結びつけ統合させようとしていった訳です。
あなたもまた、自分に生き延びていく力を与えてくれるような「ナマズ」に代わる新たな神話的イメージを取りこんでいきたいところです。
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意味の破れのほうへ
今週のさそり座は、狭苦しい現実を超えて、冒険する余地を何かしら再発見していくような星回り。
『眼球の分け入つていく雲の峰』(九牛なみ)という句のごとし。「分け入つて」という言葉から種田山頭火の「分け入つても分け入つても青い山」を連想するひとも多いはず。作者の場合は地上から離れゆく浮遊感が行き着くところまで行ってしまうような怖さがありますが、これは放浪系と引きこもり系に置き換えることができるでしょう。
引きこもり系の方がより目まぐるしい妄想や、現実を根底からひっくり返してしまう眩暈のするような夢が巻き起こっているものであり、掲句もまたそうした精神的な躍動の痕跡を書き起こしたものと言えるかもしれません。
あなたもまた、逆説的ではありますが、積極的に引きこもってみるといいでしょう。
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個性のうみだし方
今週のいて座は、常識や通例などからは「はみ出した身体性」の部分がおおいに強調・増幅されていくような星回り。
20世紀を代表する批評家の1人であるロラン・バルトは、あるインタビューにおいて、著作をどう書いているのか?というインタビュアーからの質問に対して、自分は創造の過程を2つに区別しているのだと述べた上で、次のように語っています。
「まず最初に、欲望が書くことへの衝動に配備され、書かれたものに到達する瞬間があります。次に、その手書きされたものが今度はタイプされたものに変り、無名かつ集団的な形で他人の手に渡される危機的な瞬間があります(しかもそれは商品に変るとも言わなければなりません。事実この段階ですでに商品化ははじまっているのです)。」(ジャン=ルイ・ド・ランビュール編、岩崎力訳『作家の仕事部屋』)
あなたもまた、仕事であれプライベートであれ、自分なりの“センス”を信じてそれを思いきり打ち出してみるといいでしょう。
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禁止と解放
今週のやぎ座は、沈黙の中で育ってきた情念が言葉とともに放たれていくような星回り。
『切れさうな月あらはれる草いきれ』(三城佳代子)という句のごとし。「切れさうな月」は再読するたびに読者の中で光りが増していき、やがてほどなく明確な言葉を伴って世に放たれる時がやってくるはず。
しかし、逆に言えばとらえどころのない鬱屈した情念があるところには、鋭い白光を帯びた繊月が何度でもあらわれるのであり、ほどなくそこに心奪われ、自分でも気づかぬうちにルナティックになっていくという体験が訪れるのではないでしょうか。
あなたもまた、いつからか光を増してきていたかつての繊月が時満ちて解き放たれていくのだと言えるかもしれません。
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たまゆらの一瞬
今週のみずがめ座は、テクノロジーによって血肉化された‟俯瞰的なまなざし”をできる限りデタッチしていこうとするような星回り。
町から空き地や井戸がなくなり、あらゆる道の行き先がコンクリートで埋めつくされ、水路という水路もいっせいに暗渠に変わってしまった現代社会というのは、昔話に出てくるような大地にぽっかりあいた「穴」だとか、冒険譚の格好のフィールドであった「地底」といった想像領域を失ってしまった世界なのだと言えます。
そして、人びとから「地底」を奪うような仕方で発展してきた現代社会とは、人が「自分らしくある」という時の「自分」が分からなくなるような環境にいつの間にか設計されてしまっているのだとも言えるかもしれません。
あなたもまた、身近な環境のなかに自分なりの「地底」を見つけていくよう、おのずと促されていくことでしょう。
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頭の入れ替わり
今週のうお座は、耳慣れない「唄」にふっと耳が吸い寄せられていくような星回り。
『炎天の犬捕り低く唄ひ出す』(西東三鬼)という句のごとし。
作者の意図はともかくとして、掲句をまったく別の角度から捉えることもできるはず。それは、いつの時代にも世間から忌み嫌われ、差別される仕事についている人間というのはいて、彼らが考えうる限り最も過酷な環境においてでさえ職務を遂行しているのだという現実であり、さらには彼らには彼らなりの「唄」があるのだということ。
あなたもまた、不意にこれまで見えていた光景とは違った眺めが脳の中に差し込まれていくような体験をしていくことになるかも知れません。
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