面接で嫌な思いをしたという人は意外といる。神奈川県の50代前半の女性(事務・管理/年収300万円)は、海運代理店の面接を受けた。海運代理店は、船舶の入出港手続きなどの貿易業務を船会社に代わって行う。そこで女性は、ワンマン社長の発言にムカついたと明かす。
「『過去3年以内に海外渡航・出張経験者のみ採用したい』と社長に言われた。コロナ禍なんだから、条件に当てはまる人材は限定されているし、第一、書類選考しているから(直近で海外での業務経験がないことを)わかっていると思うけど……」
ほかにも無理難題をふっかけられ、結局辞退した。女性から話を聞いたエージェントも、呆れていたのだとか。なんのための書類選考だったのかと言いたくなるだろう。(文:天音琴葉)
面接官と現職の社長が元同僚で、色々と話を聞いていた
マンガアプリの会社に勤務している30代後半の女性(企画・マーケティング・経営・管理職/正社員・職員/年収600万円)は、転職活動で同業他社に転職活動をしていた時、「役員面接に進んだ企業がありました」と語る。そこで会った役員は、勤務先の社長の元同僚で、事前に女性の情報を聞いているようだった。
「私はランチや飲み会など業務時間外のイベントは基本的には行かないのですが、そのことを『うちの会社ではいけますか?』と聞いてきたり、在職中の会社で社長と話した内容を聞かれたりしました」
個人情報がダダ洩れしていた状況に、「両方とも上場してるマンガアプリの会社なのにコンプライアンスどうなってんだと思いました」と呆れる女性。
「面接に来た候補者の許可なく個人情報を聞くのは違法だし、それに応える現職の社長もおかしいと思いました。当時の社長を問い詰めたところ、知らないと言ってましたが」
と最初はとぼけた社長だったが、その後も女性が厳しく問い詰めたのか、「愚痴を言うのはいけないのか」と逆ギレされたという。他社に社員の愚痴をこぼし、おまけにそれを本人に言ってしまったのだからますますアウトだろう。
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