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【漫画】8人兄弟のお父さん、末っ子に「パパ」と呼ばれたいのはなぜ? 大家族の日常を描いたSNS漫画にほっこり

2024年07月13日 11:00  リアルサウンド

リアルサウンド

『パパって呼んで!』より

 8人兄弟のお父さんは、末っ子に「パパ」と呼ばれたがっている。けれど、いつも「とおたん」と呼ばれてしまう。そんな様子を見かねた兄弟たちは、お父さんの「パパ」と呼ばれたい願望を満たそうとするが――。


(参考:漫画『パパって呼んで!』を読む


 Xに5月上旬に投稿されたオリジナル漫画『パパって呼んで!』は、そんな家族の様子が愛らしい作品だ。本作を手掛けたのは、普段は会社員として働きながら漫画を制作しており、1週間の時間配分は仕事30%、漫画26%、睡眠33%、他生活11%と話すチキン・ノリコさん(@AiaiNoriKO_BO)。つい表情が緩んでしまう本作をどのようにして描いたのかなど話を聞いた。(望月悠木)


■1日1ページをアップ


――大家族の日常を描かれていましたが、なぜこのテーマを選んだのですか?


ノリコ:まさに“大家族の日常”みたいなテレビ番組が大好きでした。憧れがあったからこそテーマとして選び、世界観や着想もそこから得ました。また、ストーリーは“膨らませた”というより、兄弟やパパの性格や立ち位置を考えながら描いたら、自然と“膨れちゃった”という感じです。


――兄弟やパパの性格はどのように決めていったのですか?


ノリコ:とにかく全て個人的な“好み”です(笑)。また、パパはビジュアルも含めて“若々しいさ(幼さ)”を意識しています。その理由は大きく2つあり、1つ目は長男がパパ以上にパパで“しっかりしている子設定”であること。2つ目は”子供がいるパパに見えない”という可愛さがあるけど、「さすが8人も子供を育てたパパだ!」というしっかりさも持つ“ギャップ萌え”を描きたかったからです。


――ちなみに兄弟のビジュアルはどのように調整しましたか?


ノリコ:やはり兄弟のビジュアルは全て己の好みのままに描きました。


――基本的に家の中でストーリーが展開されますが、ストーリーを描くうえで気をつけたことは?


ノリコ:そもそも、本作はXに1日1ページをアップすることを目指して制作していました。そのため、完結まで読んでもらいたいからこそ、1ページの中に1つ“萌え”(キュンや面白いと思えるシーン)を入れると決めて描いてました。そもそも自身が“キュン”していないと飽きて描くペースが落ちてしまうので、モチベーション維持のためにも“1ページ1萌え”は強く意識しました。


――確かに1ページごとに盛り上がりを感じる内容でした。


ノリコ:私としてはおかげさまで最後まで楽しく描けました。ただ、全53ページを描き上げ、それを1冊の本にまとめたのですが、「1ページあたりの情報量が多すぎる」というデメリットが発覚しました。次回作を製本する際には気をつけようと思っています。


――ちなみに会話劇がメインの内容ですが、会話はどのようにして描いていきましたか?


ノリコ:会話を描く際はとにかくセリフを声に出しました! それはもう本気で兄弟やパパになりきって! 傍から見たら異様な光景だったと思います(笑)。


――本作は8人兄弟のうち5人しか登場していなかったです。残りの兄弟はどこで登場するのですか?


ノリコ:すでに登場済みの兄弟やパパが思っていた以上に動くので、なかなか残り3人の出番がない状況です。ストーリー自体はしっかりあるので頑張って発表していきます。これから温かく見守ってもらえたら嬉しいです。


――最後にこれからはどんな漫画を描いていきたいですか?


ノリコ:カッコ良いのにちょっと残念な男の子中心の漫画を描き続けていきます。X、pixiv、FANBOX、BOOTHなどを中心に、作品発表・販売をしていく予定です。また、作品に対する反応や感想をくれる読者さんに直接会えるコミティアやJ.GARDENなどの同人即売会にこれからも積極的に参加していきたいです。読んで共感してくれる人たちのおかげで描き続けられているので、全国をまわり続けたいです。どこかで縁がありましたら、引き続き読んでもらえると嬉しいです。


(望月悠木)