アニメ「スキップとローファー」イメージ (c)高松美咲・講談社/「スキップとローファー」製作委員会 8月14日から18日まで、広島県・JMSアステールプラザにて開催される国際アニメーション映画祭「ひろしまアニメーションシーズン 2024」の新たな上映プログラムが公開された。
【大きな画像をもっと見る】 国内作品として新たに上映が発表されたのは、高松美咲原作によるアニメ「スキップとローファー」の傑作選。主人公・岩倉美津未の登校1日目を描いた第1話、みつみが夏休みに凧島町に里帰りする第9話、文化祭最終日の様子が展開される最終話の第12話を「能登半島地震復興応援チャリティプログラム」として上映する。第9話で主人公のみつみが里帰りする故郷・凧島町のモデルは石川の珠洲。入場無料プログラムとして会場には募金箱が設置され、その全額が石川県に寄付される。また終映後には監督・シリーズ構成の出合小都美と、広島県出身の脚本家である米内山陽子が登壇。作品の魅力を語るトークショーが実施される。出合監督からは今回のチャリティ上映についてコメントが寄せられた。
さらに古賀豪監督によるトークショー付きの「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」応援上映も決定。声援および絶叫が可能なほか、サイリウム、うちわ、鳴り物、タオル、ペンライト、ちゃんちゃんこの持ち込みが許可される。また石塚真一原作によるアニメ映画「BLUE GIANT」も上映。映画鑑賞体験を広げるboidsoundで、迫力ある音響体験を実現する。
加えてフランス製長編アニメーション「くまのアーネストおじさんとセレスティーヌ」、「シナぷしゅ」の初の映画作品「シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺにゅうワールド」もラインナップ。アニメーター・南家こうじの「みんなのうた」での成果にフォーカスする特集上映とトーク、さらには原画やVRなどの展示プログラムも入場無料プログラムとして展開される。
また「ひろしまアニメーションシーズン 2024」のトレーラーも解禁。メインビジュアルとともにトレーラーの制作を担当したアニメーション作家のナタ・メルトークは「この映画祭のトレイラーでは、さまざまなアニメーション映画のキャラクターたちが、ヤン・シュヴァンクマイエルの巨大な頭山を登っていきます。その登頂が示すのは、それぞれのストーリーにまつわる創造的な苦闘と勝利です。山頂に到着すると、キャラクターたちは喜びのあまり飛び跳ねます。多様性に富んだ芸術的ビジョンが団結し、祝福しあう映画祭という場を象徴しながら、アニメーション界に多大な影響を与えたシュヴァンクマイエルに対し、敬意を表しているのです」と語った。
■ 出合小都美(TVアニメ「スキップとローファー」監督・シリーズ構成)コメント
映画祭の皆さまの計らいと、そのアイデアをご快諾頂いた製作委員会の皆さまのおかげで、今回のチャリティ上映という形が実現いたしました。まだまだ復興には長い道のりが続きます。本編映像を楽しんで頂きつつ、大きな画面いっぱいに広がる夏の凧島町の風景をみつみと一緒に追体験し、いま一度能登に思いを馳せられればと思います。