コンビニを毎日のように利用している人もいるだろう。一方で働く人たちにしかわからない苦労もある。
北海道の40代前半の男性(技能工・設備・交通・運輸/年収500万円)は、かつて繁華街のコンビニで働いていたことがある。
「やはり酔っ払いが多く、喧嘩等で店のガラスがよく割られましたね。キャバ嬢とアフターで来店した際、見栄からか募金に万券入れる人もいました」
これらは繁華街という立地ならではだろう。余裕がある男は1万円札であっても惜しげもなく募金する、というポーズなのだろうか。男性はこのあと「一番大変だった」というある出来事を振り返る。(文:天音琴葉)
「自分は割に合わない業種だなぁと感じています」
当時、繁華街のコンビニで夜間責任者だった男性は、
「他の従業員がお客様の購入された物を入れ忘れて、隣の市まで届けにいったことがあります」
と明かした。おそらく客からコンビニに電話が入り、責任者である男性が謝罪を兼ねて届けたのだろう。
このように責任を持って働いていた男性だったが、5年ほどで勤めたのちに辞めた。「将来性がない」という理由だった。そのため転職先は業種を変え、現在は製鋼の品質管理、設備保全の仕事をしている。
「これ(コンビニで働いていた)は20年くらい前の話ですが、今は電子マネー類も大幅に増えていて覚えるの大変そうですね……流行等、新しいもの好きの人には良いかもしれませんが、自分は割に合わない業種だなぁと感じています」
筆者も大学生の頃にコンビニでアルバイトをしたことがある。新商品が毎週入荷するので流行の最先端がわかり、見ている分には楽しかった。だが商品の種類が非常に多く、なかでもタバコの銘柄を覚えられず苦労した。どんな仕事も合う合わないはあるだろう。
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