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「同じ犬?」汚れた被毛の塊に覆われたシーズー犬、トリミング後に大変身(米)<動画あり>

2024年07月09日 11:21  Techinsight Japan

Techinsight Japan

米カリフォルニア州で保護された、汚れた被毛の塊に覆われた小型犬。重い被毛で動きが鈍く、保護したスタッフは当初、老犬だと思ったそうだ(『Mario J Martin Instagram「There’s nothing more rewarding than Helping severe cases like this one.」』より)
今から2年前、汚れて固まった被毛に覆われた小型犬が街中で保護され、キレイにトリミングされた。犬は重い被毛で動きが鈍く、当初は老犬かと思われたのだが…。トリミング後の姿にスタッフは歓声をあげ、犬はこの日を境に幸せを掴んでいった。動物専門ネットメディア『The Dodo』がYouTubeチャンネルで伝えた。

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米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のプラヤ・ビスタにある「ウォーリス・アネンバーグ・ペットスペース(Wallis Annenberg PetSpace、以下WAP)」は、捨てられた動物たちの保護や里親探しなどを専門に行っている非営利団体だ。

2022年8月、WAPは被毛が固まり異臭を放ったまま街をうろついていた雄のシーズー犬を保護し、簡単な健康チェックをした後にトリミングを行った。

ところが塊になっていた被毛を刈り落とすにはバリカンだけで手に負えず、トリマーのマリオさん(Mario)はハサミを併用して数ミリずつ、まるで鎧のような被毛を刈り取っていった。


実際の当時の映像では、犬の被毛は伸び放題で絡み合い、耳がどこにあるのかさえ分からない状態で、刈り落とされた薄茶色の塊は厚さが優に5センチはある。それでもマリオさんは、この犬に「少しずつ気分が良くなっているようだね」と優しく語りかけ、根気よく作業を続けていくのであった。


シーズー犬は当時、まるで「自分は救われた」と理解しているかのようにじっとしていたそうで、固まっていた被毛がキレイに刈られると、真っ白な美しい被毛に黒の模様が入った痩せた体が露わになった。

それを見た女性スタッフは「オーマイガー! この子は“子犬”よ!」と驚きの声をあげており、のちに“パンダ(Panda)”と名付けられた子犬について、次のように語っていた。

「トリミング後、あの犬が若くて健康であることが分かった時は、まるでプレゼントの包みを開けた時のような気分だった。それに性格もすごくキュートで、とてもフレンドリーだったのよ!」

またマリオさんも「トリミングを終えて、パンダはやっと“犬”になれたんだ」と話しており、見事な変身を遂げた愛らしいパンダに大興奮の様子だった。


こうしてWAPはその後、パンダのトリミングの様子をInstagramに投稿して新しい飼い主の募集を始め、動画を見て一目惚れしたカップルが施設でパンダと対面。その日のうちに引き取った。

飼い主の女性はそれ以降、Instagramでパンダの近況を報告しており、温かい家庭で元気いっぱいに過ごすパンダの動画が多数投稿されている。パンダが好きなのはお出かけすることで、スターバックスの犬用メニュー「パプチーノ」には目がないとのこと。今年6月には2歳の誕生日をお祝いしたばかりという。


ちなみにパンダのストーリーは先月21日、YouTubeチャンネル『The Dodo』で紹介され、次のようなコメントが寄せられた。

「シーズーはとても優しく、愛に溢れた犬。こんなに可愛い子犬を捨てるなんて信じられない。」
「この美しい子を助けてくれてありがとう。」
「トリマーはとても注意深く、優しく、忍耐強く対応してくれているわ。保護したスタッフも、引き取ってくれた飼い主もありがとう。あなたたちはヒーローよ。」
「あんな状態の犬を見るのは心が痛いけど、素晴らしい変化を遂げたわね。素敵な家族に引き取ってもらえて本当に嬉しいわ!」
「あの子の顔を見ているだけで幸せが伝わってくる! これからの人生を楽しんで!」

なおパンダと同様のケースは昨年10月にフロリダ州でも報告されており、保護されトリミングを受けた犬のアフターの写真が「天使のよう」と話題になっていた



画像は『Mario J Martin Instagram「There’s nothing more rewarding than Helping severe cases like this one.」』『Wallis Annenberg PetSpace Instagram「When we spotted Panda we couldn’t believe it.」』『Panda Instagram「TODAY IS MY BIRTHDAY」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)