求人情報に載っていた内容が面接の場で覆されるということはあってはならない。しかし、なかにはそんな体験をした人もいるようだ。兵庫県の40代前半の男性(営業/正社員/年収800万円)は、次のように回想する。
「Webライターでの募集があったので応募したが、面接で『ライターでは仕事ないからコーディネーターをやってもらう』という話になり、話を進めると『コーディネーターをやるなら現場を知らないとダメだから無期限で工場勤務』と話が変わっていき。何がなんでも工場や現場で働かそうとしてきた」
これは空求人などと呼ばれるもので要するに釣りである。違法になることもあるようだ。(文:天音琴葉)
なんで!? 最終的に警備員や清掃員の仕事を勧められる
この会社は男性をWebライターの求人で釣っておきながら、工場で働かせようした。さらに
「『フォークリフトなどの資格がないと警備員か清掃員の仕事しかなくなる』と、まるで派遣登録に来たような扱いをし始めた」
といい、工場関連の資格を男性が持っていないとわかると、あろうことか警備員や清掃員を勧めてきたのだった。
「それなら正社員Webライターで募集などせずに現場系派遣で募集したらいいのにと思った」
男性の言う通りだが、それでは応募者が来なかったのだろう。だからと言って、やっていいことではない。男性が、「現状副業もしているので現場や工場などで働く必要性を感じない」「安定性のために正社員で探している」と正直に伝えると、面接官から驚きの言葉が返ってきた。
「副業とかしてるならそっちで暮らしていけばいいんじゃないですか?」
それまでは面接官は、副業のほうが稼げるが安定性のために正社員として今の仕事をしていると言っていたそうだ。それなのに急に真逆な発言をし始めたため、男性は、これ以上付き合っていられないと思ったのだろう。ついに反論を試みた。すると衝撃の展開が……
「資格に関しても宅建、行政書士くらいなら持っているので警備員や清掃以外も仕事ありますと反論し、やりたいことをやる、したくないことはしないとことごとくマウントを取らさないでいると、最後には『闇金やってたこともあるんやぞ!』と意味のわからない脅しをかけてきた」
面接官であることを完全に忘れていただろう。相手にしていられないと思った男性は、「それはよかったですね!その経験を活かしてコーディネーターとして頑張ってください」と言って帰った。とんだ災難に遭ってしまい気の毒だが、ここまでひどい会社は珍しい。諦めずに就活を続けて欲しい。
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