神谷浩史、西山宏太朗、葉山翔太、山下誠一郎、伊東健人、日野聡ら豪華声優陣が朗読する、志駕晃『令和 人間椅子』全6編のオーディオブックが2024年7月9日の書籍発売に先駆け「audiobook.jp」の聴き放題プランで1話ずつ先行配信中だ。7月7日には伊東の朗読による『令和 一人二役』の先行配信がスタート。著者の志駕と参加声優陣からコメントも到着した。
『令和 人間椅子』は、2017年のデビュー作『スマホを落としただけなのに』シリーズが続々と映画化され、シリーズ累計100万部を超える大ヒットとなっている小説家・志駕晃が、「江戸川乱歩の猟奇の世界を令和に復活させる」という一大テーマに取り組んだ一冊だ。
江戸川乱歩が描いた『人間椅子』、『屋根裏の散歩者』、『人でなしの恋』、『赤い部屋』、『一人二役』、『陰獣』の6作品を、スマホ・SNS・AI・IoTが席巻する令和の世に置き換え、新たな物語として描いた6編を収める。2024年7月9日に「文春文庫」より発売される。
そのオーディオブック版では、表題作の『令和 人間椅子』を担当する神谷浩史をはじめ、西山宏太朗、葉山翔太、山下誠一郎、伊東健人、日野聡ら豪華声優陣が参加し各作品を朗読した。7月9日の書籍の発売、およびオーディオブック全編の配信に先立ち、7月1日より「audiobook.jp」聴き放題プランにて1話ずつ先行配信が行われている。
7月1日に山下による『令和 赤い部屋』、7月3日に葉山による『令和 人でなしの恋』、7月5日に西山による『令和 屋根裏の散歩者』が順次配信され、7月7日より伊東による『令和 一人二役』の配信が始まった。また山下による『令和 赤い部屋』の約80分は、9月30日までの期間限定で「audiobook.jp」のYouTubeアカウントでも無料公開中だ。
また、本作の着想元となっている江戸川乱歩のオリジナル作品6編も、「audiobook.jp」の聴き放題プランにて7月9日より配信が開始される。『令和 人間椅子』を聴いたうえで江戸川乱歩のオリジナル作品にも触れて聴き比べれば、より深く作品を楽しめるだろう。
なお、『人間椅子』はオリジナルの江戸川乱歩版・令和の志駕晃版ともに神谷が朗読を担当した。そのほか『赤い部屋』を松岡禎丞、『人でなしの恋』を下野紘、『屋根裏の散歩者』を盆子原康、『一人二役』を広瀬裕也、『陰獣』を稲垣なつが朗読しているのでこれらもぜひチェックしてみたい。
<以下、コメント全文掲載>
著者・志駕晃
数年前に江戸川乱歩の短編小説を読んでいた時に、これをAIやテクノロジーが発達した現代に置き換えて書いたらかなり面白いはずだと思いました。そして短編集『令和 人間椅子』を書きあげたのですが、せっかくならば乱歩版のどこが変わったのか、ユーザーに比べてもらいたい。関係各位のご協力の結果、この夢のようなオーディオブック企画が成立しました。時空を超えた乱歩ワールドを、是非ともお楽しみください。
『令和 人間椅子』朗読:神谷浩史
過去に乱歩の「人間椅子」を朗読したご縁もあり、この度、志駕先生の「令和 人間椅子」を朗読させていただきました。安心と危険は常に隣り合わせ。便利なものに身を委ね過ぎると…大変な目に遭うかもしれませんよ。
『令和 屋根裏の散歩者』朗読: 西山宏太朗
この度、「令和 屋根裏の散歩者」を朗読させていただきました、西山宏太朗です。私がはじめて読んだ時に感じた、じめっとした湿度たっぷりな雰囲気を取り入れながら、読み進めるたびにゾクゾクさせられる感覚を、耳で聞いてくださる皆様にもお届けできるよう、色々な挑戦をしながら収録しました。ぜひ聞いていただけますと幸いです!
『令和 人でなしの恋』朗読:葉山翔太
江戸川乱歩の作品に触れたのはこちらが二作目で、一作目は『孤島の鬼』でした。
そちらは朗読劇での上演でして、台本とともに原作・コミカライズを読んだときに、なんて毒々しくも魅惑的な世界だろうと強烈に惹かれたのを覚えています。
そして今回、新たな時代に溶け込んだ『令和 人でなしの恋』。
現代の言葉で書かれた『令和 人でなしの恋』は、偏愛の狂気とピュアさが際立ち、ホラー作品として一層エモーショナルなものを感じました。
朗読を聴いてゾクゾクしていただけると嬉しいです。
ぜひ、小説とともに朗読版もお楽しみください!
『令和 赤い部屋』朗読:山下誠一郎
「赤い部屋」の情景や雰囲気はそのままに、
現代の闇や人の業、その深みを味わいました。
極めてリアルなフィクションといいますか、きっと実存する事なのだろうな…という悍ましさと
読み物としてのバランスが素敵でした。
芝居とはまた違う「朗読」の難しさと魅力を感じた収録でした。
他タイトルと併せて楽しんで頂けたら幸いです。
『令和 一人二役』朗読:伊東健人
この世界において、誰もが主役になれるし、同時に誰もが脇役でもあるのだと、そういうものだよなぁと思いながら令和版一人二役を読んでいました。令和?というには諸々がクラシックな描かれ方ですがそこはご愛嬌。逆に幅広い年齢層に読みやすいストーリーになっているかもしれません。登場する人物たちの、決して褒められたものでもないけれど生々しい生き様を、是非軽い気持ちでお楽しみください。
『令和 陰獣』朗読:日野聡
「令和 陰獣」の朗読を担当させて頂きました日野聡です。
この作品は、冒頭から【愛莉】と名乗る謎の女性のファンレターから始まり、
読み進めていくと気付かぬうちに抜け出せないほど虜になってしまう作品です。
この原作の持つ妖美な魅力と恐怖を音声でもお届け出来たらと思います。
ぜひお楽しみくださいませ。
■志駕晃『令和 人間椅子』オーディオブック
【先行配信スケジュール】
7月1日(月)『令和 赤い部屋』朗読:山下誠一郎
7月3日(水)『令和 人でなしの恋』朗読:葉山翔太
7月5日(金)『令和 屋根裏の散歩者』朗読: 西山宏太朗
7月7日(日)『令和 一人二役』朗読:伊東健人
※7月9日(火)に下記2作品を含む全6編を単品購入・聴き放題で配信開始
・『令和 人間椅子』朗読:神谷浩史
・『令和 陰獣』朗読:日野聡
■江戸川乱歩版 各作品 作品情報
神谷浩史の朗読「人間椅子」(朗読:神谷浩史)
松岡禎丞の朗読「赤い部屋」(朗読:松岡禎丞)
下野紘の朗読「人でなしの恋」(朗読:下野紘)
屋根裏の散歩者(朗読:盆子原康)
一人二役(朗読:広瀬裕也)
陰獣(朗読:稲垣なつ)
※いずれも7月9日よりaudiobook.jp聴き放題プランで配信
■作品紹介
作品名:令和 人間椅子
著者:志駕晃
出版社:文藝春秋
配信開始日:2024年7月9日
単品購入価格:1,760円
配信形式:単品購入のほか、月額1,330円(税込)のaudiobook.jp聴き放題プランでも配信