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中上貴晶、スプリントでタイヤの摩耗に苦戦も「いくつか小さな改善が見られた」/第9戦ドイツGP

2024年07月07日 08:20  AUTOSPORT web

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中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)/2024MotoGP第9戦ドイツGP スプリント
 7月6日、2024年MotoGP第9戦ドイツGP MotoGPクラスの土曜日セッションがザクセンリンクで行われた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は予選で17番手を獲得し、スプリントは18位で終えている。

 中上は今大会において、初日から様々なジオメトリーを試していたとのことだが、プラクティスでクラッシュ。さらに、ザクセンリンクは左回りのサーキットなため、タイヤの右側が冷めやすいこともあり、温めるのに苦労していると語っていた。

 課題を抱えながらも自己ベストを順調に縮めて、ハードワークを続けて予選とスプリントに備えていた。予選前のフリー走行2回目を17番手で終えた中上は、続く予選Q1にミディアム/ソフトの新品タイヤで臨む。まずは1度目のアタックで、1分21秒067をマークするが、初日の自己ベストには届かない。

 セッション後半のアタックでは、リヤのみソフトの新品タイヤに履き替え、自己ベストを1分20秒553へ更新。しかし、予選Q1は7番手止まりとなり、今大会も予選Q2進出には及ばなかった。それによりスプリントと決勝は、17番グリッドからのスタートに。

 スプリントでは、ほとんどのライダーがハード/ソフトのタイヤを選択していたが、中上はハード/ミディアムをチョイス。18番手を維持してスタートを切ったが、2周目に20番手、さらに5周目には21番手まで順位を落としてしまう。中盤まではなかなか順位を上げられずにいたが、終盤にかけて少しずつ追い上げを見せる。残り2周時点で18番手に浮上し、最後はそのままフィニッシュした。

 中上は今シーズン、今大会も含めた前半9戦は一度も予選Q2進出ができておらず、下位グリッドからのスタートを強いられている。しかし、決勝レースにおいては、計4戦でポイントを獲得する粘りの走りも見せている。サマーブレイク前の大事な1戦、決勝レースにおける今季ベストの14位を上回る順位でチェッカーを受けることができるだろうか。

■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(予選:17番手、スプリント:18位)
「今日はいくつか小さな改善が見られたので、ポジティブなことだと思います。今日のスプリントでのパフォーマンスは残念でしたが、タイヤの摩耗で厳しい状況でしたし、ベストなフィーリングはありませんでした。いずれにしても、明日のレースに備えるために重要なデータを得ることが出来ました」