友人とのLINEのやり取りは基本楽しいが、「同棲中の彼氏の惚気話を1日に何度も送ってくる」となればどうだろう。兵庫県の50代前半の女性(医療・福祉・介護/年収100万円)は、2年前にそんな友人と絶縁したという。しかも、ただの惚気話ではなかったのだ。(文:長田コウ)
「その彼氏は共稼ぎにも関わらず、彼女1人に家事を全部任せ、彼女は正社員、彼氏は派遣社員で彼女の方が収入がいいと金銭的にも彼女に頼り、休みは必ず彼女を放っておいて朝からパチンコ」
「父と同じ亭主関白な人」 → ただのダメな男?
働き方は人それぞれとは言え、その彼氏は「6年間一緒にいるのに旅行も彼女の要求にも関わらず一度も行かない」という。ここまで聞くと、彼氏についての悩み相談のようだが、友人の捉え方はあまりにもポジティブだった。友人は彼氏の言動について、
「父と同じ亭主関白な人」
「旅行行かないのは賢い人だからコロナを心配してる」
と考えていたそう。恋は盲目と思わせることは他にもあった。
「彼氏は細い女性好みで『太っててみっともない』と毎日言われ続け、周りに『病気?』と疑われる程、彼のために頑張ってガリガリに痩せた」
前向きに捉え過ぎている友人の惚気LINEがしんどくなった女性は、「今どき亭主関白は無いよ、悪いけど彼氏さんは威張ってるだけだよ」ときっぱり返したそう。しかし、「父親も亭主関白だったから」と根拠のない意見で一向に引かない友人。
6年間旅行にも連れて行ってくれない彼氏のことを指摘するも、友人は
「連れていってあげたいと思ってくれてるけど、彼は慎重だから!」
と逆ギレしてきたという。LINEだけならまだしも、やがて女性の生活時間まで奪おうとしてきた。土日は彼氏がパチンコに行ってしまって暇な友人は、女性に遊びの誘いをしてくるのだ。
女性は夫と出かける等の用事があるため、断らなければならなかった。「彼氏さんにパチンコ辞めてもらっては?」と言うと、斜め上の回答が返ってきた。
「私のためにパチンコで稼ごうとしてくれてるんだから!」
相変わらず、友人からは朝昼晩と1日中、「彼氏の惚気LINE」が止まらなかった。さすがに女性にも限界がきたようだ。
「彼の愚痴を言わないポジティブさは偉いと思うけど、彼の全てをポジティブに捉えるLINEに段々疲れてきて、『ごめん、話聞くの疲れたから』とブロックしました」
友人は他に話を聞いてもらえる相手がいなかったのだろうか。その後も、何度か電話してきたというが、女性は強い意志で拒否し続けた。友人と距離を置くようになって、あることに気づいたのだ。
「ほんとに幸せなら1日何度も私に幸せアピールのLINEはして来ない、私へのLINEはこんなに幸せなんだって自分に言い聞かせるためだったような気がします。何度も電話してきて可哀想とも思いますが、またあのLINEが毎日来ると思うと絶縁して良かったと思います」
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