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「髙田賢三 夢をかける」展が東京オペラシティで開幕 「ケンゾー」創設者の足跡をたどる

2024年07月05日 18:21  Fashionsnap.com

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「髙田賢三 夢をかける」展の展示作品

Image by: FASHIONSNAP
 「ケンゾー(KENZO)」の創設者 髙田賢三の没後初となる大規模個展「髙田賢三 夢をかける」が東京オペラシティ アートギャラリーで7月6日からスタートする。会期は9月16日まで。

 今回の展覧会では、幼少期から東京の文化服装学院で過ごした学生時代、パリに渡ってからの活躍、そして晩年の活動まで幅広く紹介する。前半では、装苑賞(第8回)を受賞した記念すべき作品や初期の作品をはじめ、「ニット」「ツイード」「バルーン」といった素材や技法、「アンチクチュール」「ペザント・ルック」「ミリタリー・ルック」など、1970年代に発表したテーマに着目。後半では、髙田の代名詞ともいわれる世界各地の民族衣装に着想を得た1970~80年代のフォークロア作品をフィーチャーする。
 同展の目玉の一つは、髙田が約20年間をかけて集めた20種以上のリボンを使って制作したウェディングドレス(1982年秋冬)。1999年に行われたKENZOブランドでの最後のショー「KENZO 30ans(トランタン)」ではモデルの山口小夜子が着用しており、花の刺しゅうが施された色とりどりのリボンが特徴だ。会場ではこの「トランタン」の映像フィルムをデジタル化し、ダイジェストで上映。隣接のショップ「Gallery 5」では関連書籍やトートバッグ(1980円)、Tシャツ(SとLのサイズ展開、各3600円)、ポスター2種(各2300円)といったグッズがそろう。
 同展は2025年4月12日から、髙田の出身地である兵庫県の姫路市立美術館に巡回予定。さらに、2019年に髙田が衣装を手掛けた宮本亜門演出のオペラ プッチーニ「蝶々夫人」の再演も決定。東京文化会館 大ホール(2024年7月18日~21日)、アクリエひめじ 大ホール(2024年7月27日)の2会場で上演される。こちらも「色彩の魔術師」と呼ばれた髙田の偉大な足跡とクリエイションを振り返る機会となる。

◾️「髙田賢三 夢をかける」
・東京会期:2024年7月6日(土)~9月16日(月)会場:東京オペラシティ アートギャラリー所在地:東京都新宿区西新宿 3-20-2 ・兵庫会期:2025年4月12日(土)~7月21日(月)(※予定)会場:姫路市立美術館所在地:兵庫県姫路市本町68-25 東京オペラシティ アートギャラリー:公式サイト