小学館は、PTAはどのように機能しているのか・その意義についてのアンケート調査結果を7月4日に発表した。同調査は2024年4月18日~5月6日の期間、小学館HugKumのメールマガジン会員に登録している保護者491人を対象にインターネットを用いて行われた。
PTA制度があるかどうか、そしてそれは任意加入か、強制加入かをたずねたところ、49.5%と過半数近くから「任意加入」、44.6%からは「強制加入」、5.9%からは「PTAの制度がない」との回答が寄せられた。
大抵の場合、学校にはPTAの制度が未だ存在しており、加入に関しては「任意」「強制」どちらも同じ程度の割合であることが見て取れる。少数派ではあるものの、PTAの制度をすでに廃止している学校が、実際に一定数存在することも明らかになった。
次に、PTA活動の必要性について尋ねたところ、「いいえ」が56%、「はい」が44%と、前者が多少上回ったものの、こちらもまた同程度に票が割れる結果になった。「いいえ」と回答した理由として、「負担が多すぎる」「保護者同士の揉め事のタネになる」「全員加入ではないので不公平に感じる」が挙げられた。
PTAの年会費について聞いたところ、公立小学校については、「わからない」との回答を除くと、最も多かった回答は、「1,000~1,999円」だった。次に多かったのは「会費なし」、次いで「3,000~3,999円」、「500円未満」、「2,000~2,999円」との結果になった。会費がない学校もある一方で、多くの学校が「500~4,000円」の会費をあつめていることがわかった。
私立に関しては、「わからない」との回答を除くと、全体の30%もの票を集めて「会費なし」が最も多い結果に。別途集金がある場合の会費の金額は、500円の場合もあれば、同程度に5000円以上の場合もあったりと、学校によって大きく異なることがわかった。
次に、PTA活動を父母どちらがメインで参加しているか聞いたところ、全体の88%もの票を占め、圧倒的に「母親」が多い結果に。父親は7%で、かなり少数派の印象という。(蒲生杏奈)