猫好きな人にとって、猫をぞんざいに扱うような人とは、たとえ友人であったとしても受け入れられないものだ。絶縁に至ることもあるだろう。
東京都の60代前半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収150万円)は、
「私は猫がとても好き」「5匹の猫を飼っていました。私にとって猫は家族」
と前置きした上で、友人の無責任極まりない言動を批判した。(文:天音琴葉)
「子どもごと子宮を摘出した」と聞かされて……
今から8年ほど前、友人は、認知症を患っていた母親に、寂しかろうという理由で拾ってきた子猫を渡したという。友人の母親は当然、トイレを覚えさせるなどの最低限の躾ができなかった。それだけでなく、女性が友人に会うたびに忠告したのに、避妊手術を受けさせず、ついにその猫は妊娠してしまったという。
友人から電話で知らされた女性は、そのときの心境を次のように振り返る。
「当然、子どもを産ませてから 子猫を飼ってくれる人を探すのだろうと思っていたら、子どもごと子宮を摘出したと聞かされた。とてもショックな出来事でした」
猫を家族のように大切に思っている女性にとって、到底受け入れられなかっただろう。その後、友人の母親が亡くなり、当然、友人が猫を引き取るかと思いきや、またしても無責任な発言をしたのだった。
「『主人が飼いたくないと言っているから、保健所へ連れて行く』という話を聞かされた。もう大人になっている猫を保健所へ持っていくということは、猫を殺処分してもらうため?私は驚きました」
驚くことに、友人宅ではすでに猫を飼っていたという。一体どんな飼われ方をしていたのかと、その飼い猫のことも心配になってしまう。結局女性は、見て見ぬ振りはできず、友人の母親の猫を「(猫)エイズにかかってなかったら」という条件付きで、自宅に連れてくるように伝えた。
「猫の食費や病気等のお金は出す」と言っていたが、1円も出さず
猫エイズではなかったため、友人は母親の猫を女性の家に連れてきた。
「最初は、猫に掛かってくる食費や病気等のお金は出すと言っていたのですが、1円たりとも出さなかったですね」
これまでの友人の猫に対する言動から判断すると、端からお金を出すつもりがなかったに違いない。こうして友人から引き取った猫は、どこでも爪を磨き、猫用トイレで用を足すこともできず、女性を驚かせたのだった。
「友人に対してとても腹が立ちましたね。しかし猫には罪はありませんからね。飼われてしまったところが悪かっただけ」
女性が愛情をかけて育てた結果、「躾以外では甘えん坊で可愛い子になってくれました」という。たまに会うと友人は、猫の名前を呼んで「元気にしてる?」と白々しく聞いてきたため、女性は「もうその名前ではない」とだけ告げたそう。
「こんな無責任な人と友達だったのかと思うと、わからなかった自分にも腹立たしく思えましたね。その後、動物の命を何とも考えない友人と会うのは嫌になり会うことはなくなりました。電話にも出なかったですね」
絶縁は賢明な判断だろう。それにしても、認知症の母親に子猫を渡したり、挙句に保健所に連れていこうとしたり、この友人のあまりのモラルのなさに、恐怖を覚えたのは私だけではないはずだ。
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