大企業ではベースアップにより夏ボーナスが増加したと言われるが、がっかりした人も多いようだ。埼玉県の40代後半の男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収1100万円)は、夏ボーナスが
「126万355円。支給月数に変化はなく定期昇給分だけの上昇です」
といい、一応増額だったものの、男性はモヤッとしているようだ。(文:天音琴葉)
支給月数が上乗せされた社員もいることがわかり……
男性は「グループ内の1社だけ赤字」だったといい、それなら「グループ全体で難局を乗り切ろうと、黒字会社も含めて同一支給月数か」と思っていたそう。ところが蓋を開けてみたら、
「1番黒字の会社が支給月数上乗せ」
だったといい、腑に落ちないようだ。1社の赤字に全体が引っ張られるより、黒字の1社を増額する会社のほうがまだ希望が持てる気がするが、みなさんはどうだろうか。
愛媛県の50代前半の女性(事務・管理/年収350万円)の勤める会社では、3月に決算賞与も支給されるそうで、夏ボーナスについては
「ほぼ同額。一昨年は17万円、昨年は16万5000円」
と明かした。同額だったことについては「親会社の業績如何だから仕方がない」と納得しているようだ。使い道については、「未来のためにほぼ貯金している」という。
一方で、神奈川県の40代後半の女性(事務・管理/年収500万円)は、夏ボーナスが「もらえるだけありがたいという金額」だったと打ち明ける。というのも女性の場合、ハラスメント被害による休職から復職したばかりのようで、同僚よりも少なかった様子。
「加害者もなしにしてほしいとは思う。月給も復職したてなのですごい低い。生活が厳しい」
と切実な思いを吐露した。
4人のなかで喜びの声を上げたのは、東京都の40代後半の女性(事務・管理/年収650万円)だ。「57万円。去年は42万で大幅増」とし、増額の理由について、
「コロナで結構みんな怠け癖がついたなか、ちゃんと損得考えずに真摯に仕事に打ち込んできた結果だと思う」
個人の成績に応じてボーナスが決まる業績連動型は、モチベーションアップになるだろう。使い道は、双子の子どもの教育費に充てられるようだ。
「高校入学で軽く150万は飛んだのでありがたい」
生活費が嵩むなか、毎月の給与ではまとまった金額を貯金できないという人も多く、ボーナスはあればあるだけ助かるだろう。
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