友人を助けるつもりでも、お金の貸し借りはリスクが伴うものだろう。富山県の50代後半の女性(事務・管理/年収600万円)は、学生時代からの男友だちと絶縁した。「あるイベントを手伝ってもらったことから、彼はどんどん私の領域に入り込むようになりました」と関係が不穏になっていった経緯を明かす。お金を貸した事もあり、
「返す気はあるというものの何年も返ってきませんでした。生活苦と言う割には、あれこれ買い物をしていました」
と振り返り、苛立ちを隠せない様子だ。(文:福岡ちはや)
「貸した当初は『本当にありがとう、恩に着る』と言っていましたが」
お金を貸した当時について、女性はこう振り返る。
「ローンの借り換えもできないほど困窮しているときに貸したお金でした。私の貸したお金がなかったら自己破産していたと思います」
貸した金額は「数十万円」だったが、前述の通りなかなか返済はされなかった。彼はお金を返す時期が遅れることを、悪いとすら思っていなかったのかもしれない。女性は、イベントの手伝いを頼んだときに衝突が絶えなかったため「深く付き合わなければ良い関係を保てる」と距離を置こうとしていたという。
「自分の思い通りにことを進めたい、私を否定することで優越感に浸ったんだと思います」
と不満を語る。ようやく「借りた金を返す」と呼び出されたのは、そんなタイミングだった。
「『借りた金を返すから来てくれ』と呼び出されたお店へ行ったところ、『時間がないから』とお金を店員さんに預けようとしている彼がいました」
そんな大金を赤の他人に預けて返そうとするなど、考えられない行動だ。預けられた方も迷惑だろう。これに女性は
「貸した当初は『少しずつお金を貯めてまとめて返すから。本当にありがとう、恩に着る』と言っていましたが、返すときはありがとうどころか、他人に預けて逃げる姿勢でした」
と、あまりの誠意のなさに憤る。さらに「心付けもなく、むしろ端数は切られていました」というから、呆れるのも無理はない。
男友だちはほかでもいろいろとやらかしていたのか、女性は「彼の周りには常に友人がいるものの、ほとんどの人がいつしか去って行く状況でした」と振り返った。
「あとから共通の友人に聞いたところ、おばあちゃんが亡くなって相続がたくさんあったそうです。おばあちゃんも亡くなってから遺すなら、困っているときに援助してあげる選択はなかったのか」
こう疑問を呈したが、「そもそも相続でしか借金を返せない情けないやつと友人だった自分に情けなく思います」と残念な思いを吐露し、
「もう二度と連絡をすることはありませんし、先方も私など会いたくないでしょう」
と断言していた。
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