6月30日、2024年MotoGP第8戦オランダGP MotoGPクラスの決勝がTT・サーキット・アッセンで行われ、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は16位でフィニッシュした。
前日に行われたスプリントから路面温度が10度下がった決勝に、中上は前後ミディアムタイヤを履いて臨んだ。ポイント獲得を今大会の目標に据えた中上は朝のウォームアップ走行で最後の調整を行い、26周におよぶ決勝の鍵となるタイヤマネジメントにフォーカスして挑む。
21番グリッドからスタートした中上は、他車の戦線離脱もあり2周目の時点で18番手につける。しかしそこから思うようにペースの上がらず、4周目に後ろから迫るアウグスト・フェルナンデス(レッドブルGASGASテック3)にかわされてしまう。
レース後半、他のライダーたちがタイムを落とすなか、タイヤマネジメントに注力した中上は序盤から変わらず1分33秒から1分34秒前半のなかに収める安定感を見せる。このペースはポイントを獲得したヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)に匹敵するペースだった。しかし、前を走るミゲール・オリベイラ(トラックハウス・レーシング)に追いつくことはできず、最終的に16位でチェッカーを受けた。
■LCRホンダ・イデミツ
中上貴晶(決勝:16位)
「厳しいウイークでした。金曜日のスタートからいろいろなことにトライしましたが、3日間足踏み状態が続きました。今大会の目標にしていたポイント獲得を果たせず残念です。そういう状況の中でも、13位を獲得したチームメートのヨハン・ザルコ選手が見える位置で走れていたのは、よかったと思います。ただ、ここは得意なサーキットで、3日間走って思うように前進できなかったのでフラストレーションがたまりました。次のザクセンリンクも引き続きセットアップに取り組み、ポイントを獲得してシーズン前半を終えたいです」