6月29日にレッドブルリンクで行われたF1第11戦オーストリアGPの予選。RBのダニエル・リカルドはQ3進出にあと一歩に迫る11番手となった。
レースウイーク初日の段階で、スプリントを通じて「クルマを理解したい」と語っていたリカルド。彼は16番手からスタートした23周(当初の24周から1周減算)のレースで順位をふたつ上げ、チームメイトの角田裕毅(RB)に続く14位でフィニッシュした。
スプリントレースなどで得られたデータを基に、低速エリアでのポテンシャルを損なわずに高速エリアでより高い戦闘力が発揮できるようマシンのセットアップを変更して臨んだ予選では、このバランスの調整が実を結ぶ。
リカルドはQ1を9番手タイムで突破すると、Q2では角田を上回る11番手に。惜しくもQ3進出は果たせなかったが、10番手に0.015秒差まで迫った。
■ダニエル・リカルド(RB)
スプリント 14位(16番グリッド/タイヤ:ミディアム)
予選 11番手(Q1=9番手1分05秒569:ソフトタイヤ/Q2=11番手1分05秒289:ソフトタイヤ)
「スプリントレースでポイント圏内に入るのが難しいことは分かっていた。だから、そこでは明日のためにレースをして学ぶことが重要だった」
「今朝のバトルではポジティブな要素もあったし、マシンの反応も悪くなかった。もちろん、今日の午後にほんの数ミリ秒の差でQ3進出を逃したのは悔しいよ。でも、それと同時に前日から少しずつ前進できたと思っていて、それはポジティブな面だと思うし誇りに思うべきことだ」
「明日に向け、まだ何かを見つける必要があると思うが、今日の予選でレースに先駆けてより良いポジションを得ることができた。(ライバルたちと)ピットストップやタイヤ戦略の違いがあるはずだから、明日はトップ10に入れない理由はないと考えている」