2番手にコンマ4秒強の“大差”をつけ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がチームのホームグランプリでポールポジションを獲得した。
6月29日に行われたスプリントでポール・トゥ・ウインを飾ったフェルスタッペンは、この短いレースの序盤に、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリのマクラーレン勢の挑戦を受けたが、最終的には後続を4.6秒引き離してトップチェッカーを受けた。
スプリント予選や走り始めのフリー走行(FP1)から続く好調の波は現地16時から開始された予選でも続く。Q1こそトップの座をカルロス・サインツ(フェラーリ)に譲ったものの直後のQ2ではただひとり1分05秒の壁を破り、2番手となったサインツに0.547秒差をつけてタイムシートの最上段を奪還。Q3はさらに鋭いアタックを決め1分04秒314というタイムで今シーズン8回目、自身通算40回目となるポールポジションを獲得した。
なお、フェルスタッペンについては予選のアタックに出る際、ピットレーンで必要以上に遅いスピードで走行し、先行車との間に約14秒のギャップを作ったことが競技規則第33.4条に抵触する可能性があるとして審議されたが、レーススチュワードは「競合他車は直接影響を受けなかった」ことと「他のドライバーも同様のギャップを作っていた」との判断のうえ、当該行為についてお咎めなしとしている。
■マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
スプリント 1位(1番グリッド/タイヤ:ミディアム)
予選 1番手(Q1=3番手1分05秒336:ソフトタイヤ/Q2=1番手1分04秒469:ソフトタイヤ/Q3=1番手1分04秒314:ソフトタイヤ)
「今日は良い一日だった。スプリントで1位になり、予選でもポールポジションを獲得できたことを非常にうれしく思うし、僕たちがこれほど競争力のあるチームであることを本当に誇りに思っている」
「スプリントレースのあと、間違いなくいくつかの良い改善が見られた。すべてがつながってクルマのバランスがこれまで以上にずっと良くなっていたので、この状態を維持できることを願っているよ」
「本当に限界までプッシュすることができたし、予選であれだけの競争力を発揮できたのは素晴らしかった。最高の気分だったよ。セッション全体を通して、とてもうまくいったと思う。クルマは良い状態にありよく粘ってくれたから、さらにハードにプッシュできた。実際には(タイム)ギャップにかなり驚いたよ!」
「この結果は、クルマに小さな変更を加えるだけで、実際に変化を起こすことができることを示している。明日が楽しみだ。ここまで本当にいい週末を過ごしてきたけれど、一番重要なのは明日だから、レースがどうなるか見てみよう」