今回は、65歳から年金を受給し、厚生年金に加入しながら働いている方からの質問です。
Q:65歳から年金を受給しています。新たに厚生年金保険料を払いながら働いています。これはプラスで年金をもらえるのですか?
「65歳から年金をもらっています。新たに厚生年金保険料も払いながら働いています。これはプラスで年金をもらえるのですか?」(カチウマ)A:厚生年金の加入期間が長くなるので、年金受給額が増えることになります
老齢厚生年金の受給額は、厚生年金の被保険者としての加入期間と、働いていたおおよその給与収入等(総報酬月額相当額)によって計算されます。厚生年金加入期間が長くなるほど、給与収入が多くなるほど、老齢厚生年金受給額が増えることになります。老齢厚生年金を受け取っている65歳以上70歳未満の人が、厚生年金に加入して給与収入がある場合は、毎年9月1日の基準日に、前年9月から当年8月までの厚生年金加入期間を反映して老齢厚生年金額が計算され、10月分の老齢厚生年金から改定されます(10月分は12月に支給されます)。この仕組みを在職定時改定といいます。
会社に勤めていても、70歳になると、原則厚生年金に加入する資格を失うことになりますので覚えておきましょう。
監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)
都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)