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100周年大会のポールはGRTランボルギーニ。0.036秒差でメルセデスを退ける/スパ24時間

2024年06月29日 15:00  AUTOSPORT web

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スパ24時間“100周年記念大会”のポールポジションを獲得したフランク・ペレラ(163号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2)
 6月28日、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで『クラウドストライク・スパ24時間』の最終予選“スーパーポール”が行われ、フランク・ペレラ駆るGRTグラッサー・レーシング・チームの163号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2(ペレラ/マルコ・マペッリ/ジョーダン・ペッパー組)がポールポジションを獲得した。

 同日に鈴鹿1000kmの復活がアナウンスされたIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジの2024年シーズン第3戦、同じくGTワールドチャレンジ・ヨーロッパの今季第4戦として開催されているスパ24時間は、1924年の初開催から100年を迎えメモリアル大会となっている。163号車ランボルギーニは、この節目の年のレースをグリッドの最前列からスタートすることとなった。

 前日27日(木)に行われた予選セッションを、最速のアベレージタイムでトップ通過した163号車ランボルギーニ。他の19台のライバルともに金曜日のスーパーポールに臨んだGRTのペレラは、ウラカンGT3エボ2で2分13秒718というタイムをマークし、わずか0.036秒差でルーカス・アウカー駆る48号車メルセデスAMG GT3エボ(メルセデスAMG・チーム・マンフィルター)の自己ベストタイムを上回った。

 ペレラとアウアー、さらに3番手につけた51号車フェラーリ296 GT3をドライブしたアレッシオ・ロベラ(AFコルセ・フランコルシャン・モータース)、この3名のみがロレンツォ・パトレーゼが設定した初期のベンチマークを上回り、スーパーポールで2分14秒の壁を破った。

 パトレーゼがタイムアタックを担当し2分14秒006を記録した88号車アウディR8 LMS GT3エボII(トレゾア・アテンプト・レーシング)は、20台が順番にアタックを行っていく同セッションに3番目に登場してから、その大半でタイムシートのトップに立っていた。しかし最終的には、ランボルギーニ、メルセデス、フェラーリに次ぐ4番手となっている。

 トップ5最後のスロットには、ジュール・グーノンがドライブした2号車メルセデスAMG GT3エボ(M-AMG・チーム・ゲット・スピード)が入り、6番手以下10番手までに71号車フェラーリ296 GT3(AFコルセ・フランコルシャン・モータース)、25号車アウディR8 LMS GT3エボII(サンテロック・レーシング)、9号車メルセデスAMG GT3エボ(ブーツェンVDS)、188号車マクラーレン720S GT3エボ(ガレージ59)、92号車ポルシェ911 GT3 R(SSRハーバース)が並んだ。

 ディフェンディングチャンピオンの98号車BMW M4 GT3(ローヴェ・レーシング)は2分15秒089というタイムで、姉妹車998号車BMWに次ぐ16番手から決勝レースを迎えることとなった。

 ル・マン24時間レース6冠のレジェンドにして、スパ24時間での優勝経験も持つジャッキー・イクスがスターターを務める100周年記念大会の決勝は、29日土曜16時30分(日本時間23時30分)にスタートが切られる予定だ。