入社早々、立て続けに想定外な出来事が続くと、不安になるのは自然だろう。沖縄県の60代前半の男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収300万円)は、入社3日後に、労働条件の変更を迫られたという。
「やるかやらないのかとの問いには頑張ってみますと答えるしかなかった」
言うまでもなく労働条件の変更には互いの同意が必要だが、男性は拒否できないと感じたようだ。(文:天音琴葉)
「まったく無駄な時間であった」
労働条件の変更理由を明かされないまま、男性は「責任の重い業務」を任せられてしまった。それなのに報酬はそのままで、納得はいかないだろう。
前任者からの引き継ぎも十分ではなかった。引継書は要領を得ない内容である上に、捲し立てるように一方的に進められ、男性は閉口したという。
「本人も退職が迫っているので焦っているのは十分わかるが、肝心の引継業務の要領が殆ど頭に入ってこない」
急な労働条件の変更や前任者の様子から、男性は「よく考えてみたら最初から仕組まれたものか」と、会社に対する不信感を募らせていった。結局、家庭の事情により退職する意思を伝えた。
すると会社から慰留されることもなく、入社からわずか1か月で去ることになったといい、「まったく無駄な時間であった」とこぼした。苦い経験だったが学んだこともあったようだ。
「前任者の離職理由や在籍期間、引継交代歴が頻繁に行われていないか可能な限り確認したほうが良い。『急募』の裏には何かある」
まったくもって男性の言う通りだろう。
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