縁あって入社したのだから、長く勤めたいと誰もが思うだろう。しかし入社してみて、これは絶対合わないと感じたら、早めに辞めるのもアリかもしれない。
秋田県の30代後半の女性(パート・アルバイト/年収100万円)は、医療・福祉用品の小売業を1か月半で辞めたと打ち明ける。退職の理由は「社長のモラハラとパワハラ」で、働き始めて2週間で、最初の違和感を覚えたのだった。
「同じ会社で働いている社長夫人に向かって社長が『だからお前みたいなバカは…』と言っているのを聞いた」
社長が妻と2人で会社を興したと聞いていた女性は、「糟糠の妻にそれはないでしょ」と思ったものの、自分が何かされたわけではないため、静観を決め込んだという。(文:天音琴葉)
「10人ちょいしかいないのに前年だけで6人辞めていた」
ところがこの出来事の直後、社長が営業担当者を呼び出し、営業成績について2時間なじっている現場を目撃したのだった。女性はそのときの心境を次のように回想する。
「営業さん、社長夫人共に常識的な人だったので、あの人達を罵る社長はヤバい人なのではと思い退職の二文字が頭に浮かぶ」
ついに女性が退職を決める出来事が起きた。社長のパワハラの矛先が女性に向いたのだ。
「仕事がおぼつかないこと(中略)から『昼休みに本を読んでいることが気に入らねぇ』ということまでたっぷり2時間なじられる」
業界未経験で入社し、1か月も経っていなかったという女性の仕事がおぼつかないのは、許容範囲ではないだろうか。特に昼休みの読書を責められたことに、到底納得がいかなかっただろう。
この出来事で「もうこれはだめだ」と思い、翌日に退職を申し出たという。退職後に知ったことと女性は前置きし、次のように続けた。
「会社の離職率が異常に高かった。10人ちょいしかいないのに前年だけで6人辞めていたことを知ったので、精神を病む前に辞められて良かった」
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