あらゆるものが値上がりする昨今。庶民の食べ物というイメージがあるラーメンも材料費や人件費の高騰によって値上がりしているが、消費者はどう受け止めているのだろうか。(文:長田コウ)
アスマークは6月26日、「ラーメンに対する価格受容性調査」の結果を発表した。調査は、5月上旬に、全国16~69歳の男女を対象に行われ、500人から有効回答を得た。
「ラーメンの理想価格」は700~800円程度
約7割が値上がりによって、ラーメンを「食べる頻度が減る」と回答した。世帯年収別に見ると、300万円未満の層は「食べる頻度はかなり減る」(28.8%)、「ほとんど食べなくなると思う」(13.6%)が顕著に高かった。
一方で、世帯年収1000万円以上になると、やはり余裕があるのか「値上がりしても今までと同じ頻度で食べる」が4割にのぼった。
次に、「ラーメンの価格が1000円を超えること」に対する気持ちを質問したところ、9割以上が「やや高いと思う」(37.2%)、「高いと思う」(56.0%)と回答。大多数の人が抵抗を感じていた。特に、50代以上の男性は7割以上が「高い」と回答した。年齢が高まるほど、今までとの価格にギャップを感じるからだろうか。
最後に、「ラーメンの理想価格」を質問したところ、業態を問わず、700~800円程度が最も多かった。詳細にみると、このような結果だった。
「味重視個人店 788円」
「サービス重視個人店 693円」
「味重視チェーン店 724円」
「サービス重視チェーン店 719円」
店の経営形態問わず、味重視のほうが値段設定が高くてもいいと感じやすいようだ。