女性活躍推進のもと女性の管理職は増加傾向にある。とはいえ家庭を持つ女性には大きな負担が強いられているようだ。管理職として働く40代前半の女性(素材・化学・食品・医薬品技術職/年収1200万円)は自身の昇進について
「大した昇給もなく、残業代が出なくなる。その反面、担当プロジェクトの数が増え、1人でこなす仕事量が大幅に増加する」
と不満を明かす。明らかに給与と仕事量が見合っていないのだ。また、仕事に加えて家事や育児との両立が難しいそうで……。(文:國伊レン)
「管理職一歩手前の一般社員の方が給与が高かった」
大幅に増えた仕事は時間内で終わることはなく、家庭に持ち帰ることになる。しかし帰宅後すぐに仕事ができるわけではない。
「家事や子供たちの学校関係の提出物、作成物などが終わった後、夜中に業務を実施することになる」
また「家事、子供の世話などで夕方から21時ごろまで(会社を)抜ける」こともあるため、深夜の残業代が申請できない。会社でも家でもずっと働いているに等しいが、結局
「残業代も加味すると、管理職一歩手前の一般社員の方が給与が高かった」
と嘆く女性。それだけでなく「部下や他部署の責任による業務遅延などの責任も取らなくてはならない」と責任が増大したことにも辛さを感じているようだ。現在の心境を
「義務感、責任感で無理やりこなしている状況」
と漏らしていた。
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