職場のたばこ休憩はたびたび議論になる。東京都の40代女性(喫煙者/クリエイティブ/年収300万円)は、たばこ休憩を巡ったトラブルが「過去のオフィスワークではもれなくありました」と振り返る。(文:林加奈)
「女性は外部からのイメージが良くないということで吸ってはダメでした」
「『たばこ休憩』と呼ばれていたことはありません。単に『休憩』と呼んでいた職場がほとんどで、非喫煙者が休憩している場合もありました。昔はデスクでたばこが吸えた事務所もありました。女性は外部からのイメージが良くないということで吸ってはダメでした。社長とケンカになりましたが……」
非喫煙者も休憩していたので、その点ではフェアだったようだが、男性は喫煙可なのに女性はダメというのは差別的だ。
その後、販売の仕事を始めると「休憩時間は平等で、時間内に喫煙所や喫煙できるお店に行っていました」と、書いている。トータルの休憩時間が同じなら非喫煙者からも不満は出にくそうだ。
女性は自身が非喫煙者として働いていた時のエピソードも書いている。
「『たばこ休憩が許されるなら、音楽を1曲聴きに更衣室に行ってもいいか?』と上司に言ってなだめられましたし、ヘビースモーカーの友人の車に乗るのがイヤだったことも記憶している」
そのため、喫煙者と非喫煙者双方のことを理解できるという。その上で、たばこ休憩に寛容だった昔の職場の風景をこう懐古している。
「昭和生まれの自分には育った風景にたばこがあり、人間関係もありました。世代も生きる世界も違う人間がふと会話を交わせて『ああ、こんな人もいるんだ』と理解した良き思い出が懐かしいです」
なお、女性は現在、起業して自由に喫煙できる立場ということだった。
※キャリコネニュースでは「たばこ休憩について思うこと」をテーマにアンケートを行っています。回答はこちらから。https://questant.jp/q/UO4Y7MO8