無職の友人から「あなたは就職が決まっていいよね」と愚痴ばかり聞かされるのは辛い。山形県の30代後半の女性(事務・管理/年収200万円)は、社会人4年目で転職した際に無職の友人と絶縁状態になったことを明かす。
「もともと高校の同級生として出会った私たち。バカ話から真面目な将来の話までできる良い友達でした。2年生のある日、友人から『ずっと医療職志望だったけど、やっぱり(芸術系)学部を目指すことにした』と言われた時は驚いたものの、友人の作品を何回か見て感嘆してた私は応援してました」
その後、二人とも無事に志望大学に合格し、「夏休みに会おう!」と約束してそれぞれの新天地へと出発したのだが……。(文:福岡ちはや)
友人は「全国からやってきた精鋭に圧倒」されてしまい…
「大学1年の夏休み。約束どおり再会した友人は、どこか浮かない顔。どうしたの?と聞くと『同級生のレベルが高すぎてつらい』。その方面の大学では名前が通ってるところだったので、全国からやってきた精鋭に圧倒されちゃったんだそうで」
女性は「あれだけのものを作れる友人がそんなになるのか」と衝撃を受けつつも、なんとか言葉を絞り出して
「いざとなったら転学科もありじゃない?」
と助言したそうだ。それを聞いた友人が「その手もあるね」と安堵した表情を見せたため、女性はほっとしたという。その後も友人とは何度か遊んだが、もう悩むそぶりもなかったので、彼女なりに「折り合いをつけたんだ」と思っていたそうだ。
「友人は超低空飛行のまま大学生活を送り、進路未定のまま卒業した」
ところが社会人4年目のある日、数年ぶりに再会すると、彼女は「すさまじい負のオーラ」を放っていた。「何かあったな」と察して話を聞いたが、それはあまりにも不毛な内容だった。
「結局自分の作品に自信が持てず、転学科の決心もつかなかった友人は、超低空飛行のまま大学生活を送り、進路未定のまま卒業したとのこと。さらに無職は続行中だそうで」
「ここまで話したあとも友人の愚痴は止まらず、『○○は良いよね、就職決めて卒業して。こんなになるんだったら医療職にしときゃ良かった』という意味のことを無限ループでぼやきだした」
しかし、羨ましがられた女性のほうも、その時は「長時間労働に疲れ果てて、年度末での退職と帰郷を決断」して地元に戻ったところだった。友人のぼやきに付き合い切れず「『こりゃだめだ』とその日は撤退」したという。
「その後も友人から連絡は来たものの、話すことは医療職を選ばなかった後悔と私への怨嗟ばかり。何も行動しない友人に腹が立った私は、どうにか就職先を決めて『就職決まった』と送ったところ、ぱったり連絡が来なくなりました」
その後は連絡先を変え、引っ越したため完全に縁が切れたという。「最近知人に『○○はダメだと思ったら方向変換するのが異常に早いよね』と言われて、その原因がこの友人を見てきたせいだ」と気付きを明かす。
他人を羨んだところで、自分の人生が好転することはない。女性は「思い切って決断してれば、友人も違う道があったのかな?と今もときどき思います」と複雑な思いを綴っていた。
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