WRC世界ラリー選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)は、6月27~30日に開催される第7戦ラリー・ポーランドを前にした25日、同大会に17号車トヨタGRヤリス・ラリー1のクルーとしてエントリーしているセバスチャン・オジエとヴァンサン・ランデのふたりが一般車との交通事故に遭い、メディカルチェックを行うため病院に搬送されたことをSNSで明らかにした。
7年ぶりのWRC開催となるラリー・ポーランドは、6月27日の競技開始を前に、各チームが一般車で競技コースを事前に走行する“レッキ”と呼ばれる試走が行われていた。オジエとランデが巻き込まれた交通事故は、その最中に発生したという。
ポーランドの地元RMFラジオの報道によると、オジエとランデが乗っていたトヨタGRヤリスは、ラリー・ポーランドの競技コースを試走中、丘になっている砂利道で乗用車と正面衝突。この事故によりオジエとランデに加え、乗用車を運転していた女性と同乗者の計4名が負傷したとのこと。
事故後には2機の救急救命ヘリコプターが現場に到着し、GRヤリスをドライブしていたオジエと、乗用車を運転していた女性を搬送。ランデと乗用車の同乗者は救急車で病院に搬送された。両車が衝突した原因はまだ分かっていないが、事故当時には負傷者全員の意識があったとRMFラジオは報じている。
この交通事故を受け、TGR-WRTのSNSには、「セブ(オジエの愛称)とヴァンサン(・ランデ)は、ラリー・ポーランドの偵察中に交通事故に遭い、メディカルチェックのため搬送された。詳細は追って知らせる」という文章が投稿されている。