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WRC最高峰デビューのセスク車が公開。母国ラトビアカラーのフォード・プーマ・ラリー1は初のノンハイブリッドに

2024年06月25日 17:10  AUTOSPORT web

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マルティン・セスクが乗り込むフォード・プーマ・ラリー1
 2024年WRC世界ラリー選手権に参戦しているMスポーツ・フォードWRTは、6月27日(木)から30日(日)にかけて、東欧ポーランドにて開催される第7戦『ラリー・ポーランド』でWRCの最高峰クラスにデビューするマルティン・セスク/フランシス・レナール組が乗る22号車フォード・プーマ・ラリー1のカラーリングを公開した。

 第7戦ポーランドと、第8戦ラトビアでMスポーツから参戦するセスクは、ERCヨーロッパ・ラリー選手権で通算3勝を記録しているラトビア出身の24歳だ。

 チームが新たに発表したセスク車のカラーリングは、白地のボディに赤の装飾ラインが施されたデザインとなり、マシンクルーのセスクとレナールにとって母国となるラトビア国旗をもとにしたカラーリングとなった。

 今回このフォード・プーマ・ラリー1は2024年シーズンより認められている、全車共通のハイブリッドシステムを搭載しないラリー1規定車両での出走となり、当レギュレーションが制定されて以来最初のノンハイブリッド車としてのラリー1マシンとなる。

 この規定では、プラグインハイブリッドシステムを外す代わりに100kgのバラストを載せることとなっており、第7戦ポーランドではマニュファクチャラー外での出走予定だ。なお、母国ラウンドとなる第8戦ラトビアでは、ハイブリッドシステムを搭載してのエントリーとなるという。

 セスクは、WRCクラスデビュー戦となるラリー・ポーランドにおいては、2023年ERCの一戦として開催された大会で勝利を飾っており、すでにチームのラリー1マシンを用いたテストも実施済みだ。

 セスクはチームのリリースにおいて、「目標は走行距離を稼ぎ、ラリーを完走し、できるだけ多くを学ぶこと」とコメント。彼にとって今大会は、ハイブリッド搭載で挑む第8戦ラトビアへ向けた前哨戦となるようだが、ラリー1デビューの走りはもちろん、シリーズ初のノンハイブリッド・ラリー1マシンのスピードにも注目だろう。