自分の職場が「ゆるい」と感じる瞬間は、どんなときなのか。ピリピリした職場よりはマシかもしれないが、「ゆる過ぎる」というのでは働く人のモチベーションが下がってしまう。
大阪府の40代男性(専門職/士業・金融・不動産/年収700万円)は
「中途入社2日目で遅刻した人がいるが、特にお咎めなし。2か月後にまた遅刻したが注意のみで特に罰はなかった。みんな、ヤバイやつと思って遅刻をネタにすることもできず……」
遅刻を繰り返す同僚に「仕事ができる以前に社会人としてどうかと思うが……」と呆れていた。(文:林加奈)
「この法律は自分に関係ないんじゃないかなと思う人も、きちんとやってください」
神奈川県の50代男性(事務・管理/年収500万円)は、「月に1回のコンプライアンス研修」がゆるいと感じている。
「研修担当者の仕事はそれがメインのはずなのに、ただ動画リンクを貼って感想を書かせる程度で『なぜそれが大事なのか』について詳細に触れず、『この法律は自分に関係ないんじゃないかなと思う人も、きちんとやってください』風の社会人とは思えない話し言葉で研修を奨励」
男性は、このような「人材」がコンプライアンス担当であることが不安であると同時に、「このような仕事で許される職場にゆるさを感じました」と書いていた。
もっとも、動画ではなく授業形式でしっかりとした研修をやるとなると、従業員の負担も大きい。動画での研修は現在多くの会社で採用されており、一概にゆる過ぎるとも言えない。
ただ、コンプライアンス遵守はもはや企業の存続に関わることでもある。担当者の態度も含めて、もう少し真剣にやってほしいということなのだろう。
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