圧迫面接は応募者のストレス耐性を見るために行われると言われるが、「面接官が傲慢なだけ」というケースもあるのではないか。東京都に住む20後半の女性(事務・管理/正社員・職員/年収300万円)は、5年前に就活していたとき、ある「化粧品企業」で最終面接に臨むと
「これまで面接で話した内容は全て否定されました」
と、自身の苦しい面接エピソードを明かしてくれた。(文:真鍋リイサ)
「将来顧客になる可能性がある就活生に対する態度ではなかった」
その企業は4次選考まであったというから長い道のりだった。
「それまで人事の方や部長クラスの方との面接は比較的和やかで『ぜひうちで活躍してもらいたい』との言葉まであったほどでした。しかし、最終面接である役員の方との面接では一転し、これまで面接で話した内容は全て否定されました」
今までの面接の雰囲気とは一変し、戸惑ったことだろう。さらに否定的な面接は続いた。
「その上で、『工場のライン業務になっても大丈夫?』との質問に対し、『どんな業務でも全力で取り組ませていただきます』と回答したところ、『君プライド高そうだよね?下からやっていく気力が見えない』という発言がありました。どの発言からそう捉えたのか今になっても正直分からなかったです」
プライドが高いなどと、見た目や憶測で決めつけていたのなら驚きだ。女性は当時を振り返り、「今思うと圧迫面接の一種だったんだと思います」と結論づけている。
「その後、結果は不採用でしたが、改めて企業評価のサイトを閲覧すると低評価をつけられており、理由が『役員のワンマン気質が見られる』とのことでした」
あの役員のこととしか思えない。当時を思い返し、女性はこんなもっともな評価をくだしていた。
「その化粧品はターゲットの年齢層は高めでしたが、将来顧客になる可能性がある就活生に対する態度ではなかったと正直思いました」
※キャリコネニュースでは「面接での信じられないエピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/74FZSHAJ