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iPhoneのSuicaが改札で反応しない原因は? 対処法も解説

2024年06月25日 06:11  ITmedia Mobile

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iPhoneのSuicaで改札を通過できない原因を解説

 Apple Payに登録したSuicaで改札を通ろうと思ったら、Suicaが反応せずに通れなかったという経験はないでしょうか。初めて使う、久しぶりに使うというのなら別ですが、普段は問題なく通れているのにその日に限ってということも。そのような場合、いくつかの原因が考えられます。


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●Suicaがエクスプレスカードに設定されていない


 Suicaがエクスプレスカードに設定されていれば、Face IDでの認証などが不要で、ウォレットアプリを立ち上げる必要もなくiPhoneをかざすだけで利用できます。普段使っているので間違いなくエクスプレスカードに設定されているはず、と思っていても意図せずに設定が変更されてしまうこともあります。特に、OSのアップデートなどがあった場合には注意が必要です。


 エクスプレスカードの設定は、「ウォレット」アプリで目的のSuicaを選び、右上のメニューから「カードの詳細」を選択。「エクスプレスカード設定」で設定したいSuicaを有効にします。


●パスコードの入力が必要な状態になっている


 Suicaをかざしても反応せず、iPhoneの画面を見るとパスコードの入力画面になっている、ということもあるかもしれません。恐らく、改札でSuicaが反応しない理由として一番多いパターンがこれではないかと思います。


 もしこの状態になっていたら、取りあえずパスコードを入力して改札を抜けてしまいましょう。その上で、次回以降の対策を講じる必要があります。


通常、Face IDやTouch IDでロックを解除するiPhoneですが、あるタイミングではパスコードの入力を求められます。そしてパスコードの入力が必要な状態では、エクスプレスカードが利用できません。


 肝心のパスコードの入力が必要になっている理由ですが、Appleのヘルプによると以下の条件に一致する場合にパスコードの入力が必要になるとのことです。


1. iPhoneの電源を入れた/iPhoneを再起動したとき


2. iPhoneが48時間以上ロック解除されていないとき


3. iPhoneのロック解除に過去6日半パスコードが使われておらず、過去4時間の間にFace IDまたはTouch IDでiPhoneのロックを解除していないとき


4. iPhoneでリモートのロックコマンドを受信したとき


5. Face IDまたはTouch IDでのiPhoneのロック解除に5回失敗した後


6. 緊急SOSを作動させた後


7. メディカルIDを表示しようとした後


 1.の「iPhoneの電源を入れた/iPhoneを再起動したとき」は、iPhoneがバッテリー切れで電源が落ち、通勤中にモバイルバッテリーで充電。駅で電源をいれて改札を通ろうとした場合などには起こるかもしれません。2.の「iPhoneが48時間以上ロック解除されていないとき」に関してはそうそうないかと思いますが、3.に関しては、朝起きてからiPhoneのロックを1度も解除していない場合などには起こり得るでしょう。


 また、5.の「Face IDまたはTouch IDでのiPhoneのロック解除に5回失敗した後」というのも、駅に向かって歩いているとき、あるいは電車の中で意図せずFace IDの認証エラーを起こしてしまっていたということはありそうです。


 いずれの理由にしろ、回避策としては改札を通る前にiPhoneにパスコードロックがかかっていないか確認し、必要であればパスコードでロックを解除しておくという方法が有効です。そう頻繁にパスコードロックになるものでもないので、改札を通る直前でなくとも一度確認しておけば問題ありません。


●何らかの不具合の場合も


 たいていの場合は上記の方法で解消できると思いますが、ネットで調べてみるとエクスプレスカードを設定しても、改札を通る度にパスコード画面になってしまうという例もありました。この場合、iPhoneを再起動した上で再設定したところ正常になったとのこと。


 もし、毎回パスコードが求められるという場合には、一度再起動をした上でエクスプレスカードの再設定をしてみるといいかもしれません。


 なお、不具合ではありませんが、Suicaを6カ月以上利用していなかった場合、残高の有無にかかわらず利用できなくなります。その場合には、一度チャージをする、あるいは改札で駅員に「長期間つかっていなかった」と申告すると利用可能になります。