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2024年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週の星座占いを全文読みたい方はこちらをタップ 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
味は嘘をつかない
今週のおひつじ座は、今までナアナアですませてきた自身の精神をキュッと引き締めていこうとするような星回り。
『夏痩せて嫌ひなものは嫌ひなり』(三橋鷹女)という句のごとし。この句を作ったとき、作者は37歳。
戦前(1930年代半ば)でその年齢と言えば、もはや若さをかさにきて無茶を言ったりやったりできる年齢ではなく、粛々と周囲の要請を受け入れる大人の女性としての振る舞いをして当然とされたはずですが、夏痩せして研ぎ澄まされた作者の精神にはそうした風潮の中にある種の欺瞞を見出さざるを得なかったのでしょう。
あなたもまた、これまでなんとなく受け入れてしまっていたものに、改めて「NO」を突きつけていくべし。
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平凡な痛みにつらぬかれて
今週のおうし座は、擬態と素顔のはざまでいつの間にか抜け落ちてしまった真実を、改めて拾い上げていこうとするような星回り。
比較文学者の四方田犬彦は、かつて隠れユダヤ人への蔑称として使われてきた「マラーノ」という語を、歴史的文脈から解放し、「ひとが本来の出自を社会的に隠して生き延びねばならぬ状況一般に用い」て、そうして展開した言説を「マラーノ文学」と呼びました。
現在の日本社会は、急速に多民族化や多言語化の波に直面しており、「マラーノ」という観念を持ち出さずともマラーノ的な状況を生きざるを得なくなっている人やそういう人間と接触する機会は、ますます増えているのではないでしょうか。
あなたもまた、マラーノ的な葛藤が他ならぬ自分自身にもどれだけ影響しているか、改めて考えてみるといいでしょう。
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虫けらのうめき
今週のふたご座は、光と影のあいだで反転していく精神の流れを感じていくような星回り。
『点滴の金剛の粒光り夏』(石塚友二)という句のごとし。一見すると無造作で、何気ないような句ではありますが、生が沈黙し、私たちがみずからの孤独に聴き入っていく瞬間というのは、こうしたふとしたタイミングに訪れるのではないでしょうか。
その意味で、「あらゆる思想は、天使たちに踏みつけられた一匹の虫けらのうめきに似ている」というシオランの書きつけた断章とも、どこかで共振していくるよう(『思想の黄昏』)。
あなたもまた、思考なき原初の霊感を胸の奥深くで受け止めていくことができるかも知れません。
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虫・人間・苔
今週のかに座は、虫の生き死にと同等くらいに、人間の生き死について取り扱っていこうとするような星回り。
1971年に刊行された人生相談本『人間滅亡的人生案内』で、寄せられたさまざまなお悩みに回答している作家の深沢七郎は、ある意味で「薄情な回答者」の元祖といえる存在です。
彼は人間の手前勝手な相談にはあくまで無責任に、薄情に応じるだけであり、相談者の望む解決になんか話を向ける気はなく、だからこそ相談者も安心して相談してくるのです。
あなたもまた、深沢ほどまでとはいかずとも、人間の目論見になどあくまで無頓着を心がけていくべし。
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井戸のほとりで何を思う
今週のしし座は、自分が肩の上にのっている巨人のあらましを眺望していくような星回り。
『井の底に天文學は受け継がれ』(橋本輝久)という句のごとし。古代ギリシャの数学者・天文学者であったエラトステネスは、ある時シエネの地では夏至の日に太陽光が井戸の底まで届くことを知り、それがきっかけで地球の円周の長さを計算できることに気が付いたとされてます。
夏の井戸を前にして、作者はふとそんな故事を思い起こし、気が遠くなるほどの努力と手間をかけて引き継がれてきた知識の連鎖を、無言のうちに想起したのでしょう。
あなたもまた、普段何気なく使っている知識や情報が、長大なる努力の連鎖の上に依って立っているものなのだということに、改めて思い至っていくはず。
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罠から脱け出す獣
今週のおとめ座は、自分が手を伸ばしかけているモノの正体について看破していこうとするような星回り。
大都市というのは、経済の中心地であると同時に、快楽と幻想と記号の世界であり、経済を回すための欲望が無限に喚起され続けるよう出来ています。
そして、そうした街に身を置いていて、「まず狂うのは金銭感覚だ」と言い切っていたのは、18歳で九州から上京し、36歳で『東京を生きる』というエッセイ集を出したライターの雨宮まみさんでした。
あなたもまた、自分の知らない深い深い快楽へと手を伸ばしていくことの恐ろしさに、改めて思い至っていくことになりそうです。
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非合理性をまとう
今週のてんびん座は、誰かに溺れつつも、その誰かに醒めていくような星回り。
『ゆるやかに着て人と逢ふ蛍の夜』(桂信子)という句のごとし。6月も中旬を過ぎると各地で蛍が見られるようになりますが、掲句もまた普通に考えれば、どこか蛍の出やすい水に近い場所へと約束して出かけていったのでしょう。
掲句はそこはかとなく官能的な空気感は漂っているけれど、官能に溺れていないというところに特徴があるのだと言えます。
あなたもまた、誰か何かとの関わりの中に軽くたゆたっていくくらいのつもりで過ごしてみるといいでしょう。
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「あの」、「え」
今週のさそり座は、「わたし」を超えた何かに突き動かされるのでなければ何か物足りないという感覚を大事にしていくような星回り。
誰かに話しかけるということ一つとってみても、声が自分のからだから離れて、相手のからだに伝わってはじめて、「ことば」は成立していく。しかし演出家の竹内敏晴は長年の演劇指導経験から、「話しかける」という日常的な行為においても、「私が真に私であるとき、私はすでに私ではない」のであり、「ただ生きて働いているからだがあるだけ」となる場合もあるというのです。
竹内によれば、そういう「からだ」とはすなわち「風の如きもの」であり「あるともないとも言えず、突如として」「巻き起こる」ものなのだとも述べています。
あなたもまた、「話しかける」ことをめぐる幾つかのレベルを意識しつつ、なまなましく「からだ」が働く感覚に近づいていくべし。
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心にまことを持つ
今週のいて座は、自分が狂うことができないのであれば意味がないのだと割り切っていこうとするような星回り。
『草矢すぐ落ちて人恋ひおろかなる』(鷲谷七菜子)という句のごとし。
「草矢(くさや)」とは、そのへんに生えている葦や薄の青葉を引きちぎって、指にはさんで矢のように投げること。ただ、掲句では飛ばした矢はすぐに落ちてしまい、その瞬間、まるで矢が心臓に食い込むかのようにますます思いが募ってしまったというのです。
あなたもまた、自分を愚かにしてくれるようなものの内にこそ、みずからを置いていきたいところです。
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不自然さの解消
今週のやぎ座は、狭義の意味での仲間や家族といった概念の壁を崩していこうとするような星回り。
東北地方に伝わる馬と娘の悲恋にまつわるオシラサマ信仰に限らず、昔から日本では人間と動物は現代人が思っているよりもずっと近い存在として見なされてきましたが、同じアジア圏のエスキモーには、哺乳類ですらない「かにと結婚した女」という民話があります。
この異類婚姻譚について、小澤俊夫は「これは異類婚ですらないのかもしれない」という大変興味深い解釈を示しています。人間の娘とかにの結婚ではありますが、異類のあいだの結婚ではなく、同類としての人間とかにの結婚といった方がよく、その根底には「人間をほとんど動物と変わらないものとして考える思想」があったのではないかというのです。
あなたもまた、自分や人間をあくまで自然の中の一部として、あるいは動物の一種として見做してみることで、日常において何かとつきまとう不自然さを少しでも解消していくべし。
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ももも
今週のみずがめ座は、非情な運命をとことん面白がっていこうとするような星回り。
『草の雨蟇(ひき)も主(あるじ)も古りにけり』(正岡子規)という句のごとし。作者の病気はこの後次第に悪化していき、この6年後には亡くなってしまうのですが、逆に言えばその間彼の精神が自暴自棄になることなく、最後まで精力的に仕事をこなすことができたのは、間違いなくこうしたユーモアの精神に他ならないでしょう。
こうしたユーモア精神というのは、天性の資質として最初から備わっていたというより、病いに対抗するための武器として、作者が必死の思いで積み重ねていった結果、ここぞというタイミングで繰り出したり、自然と醸し出していくことができるものでもあります。
あなたもまた、今こそ作者のごとく、自己への客観視に基づくユーモアをふりしぼっていくべきタイミングなのだと言えるでしょう。
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ァんた、婆カ?
今週のうお座は、自分を作り上げていくのではなく、自然に解きほぐしていこうとするような星回り。
最近ショート動画などでもよく見かけるようになってきたセレブマダムタレントのアレン様。もともとはかなりの美少年だったのが、整形や体型のアップデートなどいくつか経て、現在は極上のマダムキャラへとたどり着いているのですが、興味深いのは、かなり「ゆるキャラ」のようになってきた身体のことを、みずから度々「豊かさの象徴」と呼んでいるのです。
あれこそ、未曽有の社会空間に置かれた身体から生まれてきた新しい哲学や宗教の誕生を象徴するシーンであり、「身体の前線」から立ち上がる身体の言葉のようなものと言っていいでしょう。
あなたもまた、そんなアレン様をよく見習って、どうしたら自身をゆるキャラ化していけるかを探っていきたいところです。
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