2024年F1スペインGPの予選で、RBの角田裕毅は17番手で、Q1敗退という結果だった。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、一日を次のように振り返った。
「全員がハードワークにあたり、昨夜、マシンに変更を施した。また、アップデートの初期フィードバックでは、全体としては期待に概ね沿ったものであることが明らかになっている。それにもかかわらず、今のところ、マシンから十分なパフォーマンスを引き出せずにいると言わざるを得ない」
「中団が非常に接戦であるため、苦戦している場合、簡単にグループの後方に落ちてしまう。残念ながら、今日の我々がそうだった」
「マシンバランスについては、幾分改善が見られた。だが、それだけでは十分ではないので、今夜、そして次のオーストリアを前に、マシンからさらなるパフォーマンスを引き出すため、やるべきことが多い。この作業の大部分は、ここバルセロナで収集した空力データを詳細に分析することだ」
「一方で、ドライバーふたりは、ここで評価した多数のテスト項目に関するフィードバックを提供し、我々が用意した現状のマシンから力を最大限に引き出すという素晴らしい仕事をして、エンジニアリングチームをサポートしてくれている。この多数のデータを使って、必要な前進を遂げるための作業に取り組む」
なお、FIAはFP3開始時、角田車にギヤボックスのGBX C & CとGBX DLのそれぞれシーズン3基目が入れられたことを発表した。シーズン中に使用が許される基数内であるため、ペナルティは受けない。
■角田裕毅(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1チーム)
FP3 18番手(1分14秒420:ソフトタイヤ/22周)
予選 17番手(Q1=17番手1分12秒985:ソフトタイヤ)
今週末はペースの面で苦しんでおり、改善するためにさまざまなことを試してきました。その結果、フリープラクティスより予選の方が、感触が良くなりました。
少なくとも自分のラップには満足していますし、今のパッケージを最大限に活用することができたと感じています。
ここ数戦は好調だったので、残念ではありますが、チーム全体で、今の困難な瞬間に立ち向かうことが重要だと思います。今の苦戦から学び、チームとして成長する良い機会になります。何より重要なのは、前向きさを持ち続けることであり、そういう姿勢を維持していくつもりです。