就職先は後悔のないように選びたいもの。人によっては就職浪人することもある。埼玉県の30代後半の男性(事務・管理/年収450万円)は、就職浪人をした過去がある。現役時の内定先は、カフェのバリスタだったが、あることがきっかけとなって浪人することにした。(文:長田コウ)
「就職氷河期から、多少時期はずれていたものの、まだまだ学生の売り手市場ではなく、現役時は計50社程落ちました。最初は、希望の商社、IT系の企業を受けていましたが、規模を落としても最終面接をクリアできず、終盤には金融・飲食・メーカー等、なりふりかまわず受けてました」
後輩に「考え直してください!」と言われる
自身が、希望どおり就活を進められなかった理由ついて、冷静に分析している。
「インターンシップをしたわけでもなく、絶対この企業が良い!と大学1・2年生から企業研究や入社してからの為の資格等を取ってきたでもない人間は、面接ですぐに見抜かれる」
そして、最終的に有名カフェチェーンに採用された。しかし、入社後、研修中にこんなことがあった。たまたま研修で、「高校の後輩」と会ったのだ。この後輩は「必死な形相」で、こう言ってきた。
「ここは、先輩のような方(大学出身者)のいるような場所でないですよ!考え直してください!汗」
もちろん、カフェの仕事にもやりがいはあるだろう。しかし男性は、後輩の言葉を受けて考え直し、就職浪人を決意したのだった。
それまで、「大学名に油断し、資格や全国1位などの誇れる経歴も取得してこなかった」ため、「学力試験で突破できる公務員試験しかない!」と思い立ったそう。そして、1年間勉強した結果、見事地方公務員になることができたのだ。実体験をふまえ、これから就活する学生にメッセージを綴った。
「大学時代も継続して、資格や輝かしい経歴を取得することがもちろん1番ですが、万が一、大学時代を謳歌しすぎてしまった方こそ、学力で受かることのできる地方公務員をオススメしたいと思います」
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