働きやすい職場も、上司が変わることで一気に働きにくくなることがある。広島県の50代前半の女性(事務・管理/年収200万円)の職場に一年前にやってきた上司は、パワハラ常習犯で、衝撃の実態を次のように明かす。
「この丸一年で職員の30人以上が退職しています、本当に異常事態です。その原因のほとんどが新事務長と新部長で、部下の意見は聞かない、部下に説明もなく、勝手に物事を決めます」
「ハローワークでもうちの職場の紹介はNGが出ているそうです」
女性曰く、前事務長が引退し後釜としてやってきた新事務長は、現場での事務経験が全くないだけでなく、「噂では前職中パワハラをして左遷させられていたみたい」という、いわくつきだった。
前事務長の在籍中にはおとなしくしていた新事務長だが、引退後には当時の部長を無視し、「お気に入りのワケあり職員」を新部長にすげ替えた。結局、前部長は退職。それ以降も新事務長のパワハラは続いた。
「事務所内では、新事務長が大きな声で怒鳴る、自分が嫌いな同僚には挨拶しない、無視をする、嫌いな同僚に何か用事がある時は、誰かを通じて伝えてもらうなど、完全なパワハラです」
ベテラン事務員が見かねて新事務長に何回か注意したが完全に無視されたそうで、「同じ部署のため大変ストレス」と言って退職した。その後も退職者が後を絶たず、一年間に30人もの職員が辞めるという異常事態に。職場では採用活動を行っているものの、女性は驚きの実態をこう明かす。
「最近面接に来た人にも新事務長がパワハラまがいをして不採用になったと聞いています。ハローワークでもうちの職場の紹介はNGが出ているそうです」
イエスマンの部下が昇進、誰も止められない
パワハラ上司が君臨し、しかも人手不足に陥っている職場はさぞかし働きにくいだろう。女性たち職員に追い打ちをかけるかのように、賞与の査定に関して良からぬ噂を耳にした。
「今度賞与に評価が含まれると聞いています。気に入らない部下は評価を低くし、賞与も減らされるのでしょう。経験がほとんどないのに新部長が気に入ったYESマン部下を昇進させるなどやりたい放題です」
異常な人手不足に加えて、これが事実なら賞与も減るかもしれず、働く気力がさらに萎えそうだ。こういうときのために職場には誰もが意見を投書できる「意見箱」があるものの、
「旧事務長の時は、いつも意見の紙で箱内は溢れていたのに、新事務長になってからは意見箱には一枚も入っていません」
と、もはや機能していない。新事務長が気に入らない意見は握り潰されると職員たちは思っているのだろう。女性も絶望しているようで、次のように投稿を結んだ。
「職場ではハラスメントを相談する部署がなく、労働組合もありません。仕事上では報連相がありますが、新事務長も新部長も報連相が全くなく、お二人とも自分に甘く他人には厳しいです。私自身も数回お二人にパワハラを受けています。本当に未来のない職場です」
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